オレオのアニメ・ラノベ・ネット小説評論とか

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【次世代の覇権を握る】「俺TUEEE」などの次に流行るバトルもの小説を考えるPart1

 自称アニメ・ラノベ評論家。オレオだ。残念ながら昨日書いたものが消えてしまったので、書き直す。これからはこまめに保存するように気を付けよう。

 皆さんは好きな果物や野菜はあるだろうか。私はメロンが大好物で、今の時期、よく食べている。そういえば、異世界にはどんな果物があるのだろうか。異世界産の一風変わった果物を使ったスイーツを考えて、作品に登場させるのも面白いだろうと思う。なんなら、今回の宿題にしよう。思いついた人は、よければツイッターなどで教えてほしい。ついでにこの記事の感想も良ければ。要望があるとなお嬉しい。

 

 

 今回は、ネット小説の大人気ジャンルである「バトルもの」の中でも、ずっと人気である転移・転生して「俺TUEEE」または「成り上がり」系などの、「次」に流行るであろう物語を本気で考えてみる。なお、今回は「バトルもの」であることを前提に考えるので、他のジャンルは後日とする。

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世代交代だ!

 

〇「俺TUEEE」や「成り上がり」の何に飽きるか

 

 Part1では、現在人気のこれらのジャンルについて、どういう要素が廃れていくかについて考える。私が考えたものを、順番に紹介していこう。

 

・ステータスやスキルに代表される、ゲーム要素

 まずは、私のブログでは何度もいっているこれ。「ステータスオープン」と言えば自分や、時には他人の能力や状態を数値や単語で教えてくれる。難しい説明を必要とせず、読者に1発で成長やピンチを伝えてくれる優れものだ。

 なぜこれが廃れるかというと、「生物の状態を数値や単語で表すのは不可能に等しい」からである。

 「ソードアート・オンライン」などのゲームの世界を舞台にしたライトノベルであれば、あくまで数値でできた存在を認識できるようにアップロードしているだけだから、なにも違和感がない。システムが「強くなった」といえばそうなんだろうし、バッドステータスがついたら、自分の意思に反してHPが減ったり動きが鈍ったりするのだろう。

 それに比べて、異世界の場合は生命がシステムで管理されているわけではない。常に細胞が活動した結果であり、「数値を書き換えて変化しているわけではない」のだ。だから、本人が実感することなく体力が削れるわけがないし、鍛えられるわけもない。そこに違和感を抱く人が、徐々に増えてくるはずだ。

 そして、天敵として、「バーチャルリアリティー」の存在がある。遠くない未来に、「ソードアート・オンライン」の世界のような技術が完成する可能性があり、これが完成してしまえば、今のバトルもの小説は

「自分でキャラクターのビルドや行動を選ぶことができないVRゲーム」

「主人公なりきりVRゲーム実況小説」

のような存在になってしまう。これに気付く人が多くなれば、瞬く間に廃れてしまうと思われる。

 

・ストーリー重視の展開

 数年前に「なろう系」が人気になってから、「こんなストーリーを描きたい」というのが前提の小説が一気に増加した。主人公などのキャラクターたちは、ストーリーに都合がいいように性格や容姿を設定され、ストーリーのために行動する人形とかしてしまっているのだ。

 例えるなら、

「幼稚園児のお遊戯会」

だといえるだろう。親(作者)にとっては自分の子(キャラクターたち)はほかの人とは違って特別に見えるし、応援したくなる。しかし、全くの他人(読者)にとっては、全員ストーリーに沿ってセリフを言ったり動いているだけ。誰かに特別注目することはほとんどないだろう。

 それに比べて、ドラマや舞台の場合はどうだろうか。俳優さんたちは、ストーリーを理解したうえで、ただそれに沿うだけでなく、自分らしさを演出している。つまり、キャラクターが生きているのだ。その人(キャラクター)にしか出せない雰囲気や、その人だからこそ響く言葉がある。別の人に代われば、また違った話になることは容易に想像がつくだろう。

 今後、「このキャラクターの特徴、他の同じような小説でも見たわ」ということが話題に上がってくると、その作品はただの抜け殻と化してしまう。どこかで見たような設定。どこかで見たようなストーリー。今はまだギリギリ面白さが勝っているが、そのうち目新しさが全く感じられなくなり、「もう同じような話読んだからいいや」となってしまうだろう。

 キャラクターを生かすも殺すも作者次第ということがよくわかる。

 

・過剰な能力インフレによる、人間をはるかに超えた特別な力

  これらの小説のお決まりの展開として、とりあえず転生したら「神様やそれと同格程度の頂上存在によって特別な能力を授かる」というものがある。これは、上の2つよりもかなり早く廃れると思われる。

 より派手な、より話題性がある能力を小説家たちが求めた結果、能力が強くなりすぎてしまったのだ。もはや人間という枠をはるかに超えた力を使って戦う主人公は、流行り始めた当初は「爽快感と意外性」で人気を博した。しかし、今となってはただの

「人間をやめて世界を好き勝手にいじくりまわすサイコパス

である。

 強い力を得たとしても、それをうまく扱えないことに対する苦労や、調子に乗ってしまった結果失敗して反省するといったことがあればまだ読める。しかし、最近はそれすらも余裕でカバーできるほどの能力が神様の気まぐれによって与えられてしまう。しかもそれを他の住人が褒めたたえることでさらに主人公は冗長して、何事も自分の物差しで勝手に決めてしまう。まるで「私が法」だと言わんばかりの行いである。

 まあ結局、これもそのうちみんな飽きる。能力自体をどう変えても、やることは変わらないし結果も変わらない。アニメ化されている作品を見るだけでもそれは明らかだろう。

 

 

 どうだっただろうか。次回はこれを踏まえて、「私が考える次流行るバトルもの小説」を書くつもりだ。ストーリーというよりは、書き方に着目しているので、楽しみにしていてほしい。

 せっかくだから、ここで1つ発表しよう。私が考える「次世代の覇権を握るバトルもの小説」は……

「恋愛描写をなくして、男女のセットを『戦友』ととらえる」

だ。正直、今回の記事には書かなかったが、「俺TUEEE」からのハーレム展開も飽きてきている。だからこそ、こういうのが流行ると思うのだ。詳しくは次回書くことにする。

 

 

 結局2600文字なんですけど!?

 意外と書きたいことが多かったのだ。昨日消えてしまったのは、これを書かせるために神様がやってくれたのかもしれない、と思うことにしよう。皆さんにより良い記事を届けることができて、満足している。