オレオのアニメ・ラノベ・ネット小説評論とか

主にネット小説に関するアイデアを投稿しています。もし気に入ったものがあれば、自由に使っていただいて構いません。よければ、Twitterに、執筆している作品の紹介とともに連絡してみてくださいね。

どうせ書くなら、作品の魅力を引き出すサブタイトルにしよう。

 自称アニメ・ラノベ評論家。オレオだ。今日、顔文字を使おうという話があった。私は顔文字を使ったことがなく、スマートフォンになっても未だに若干抵抗があるのだ。つまり、「顔文字コミュ障」である。文字だけでも伝わるしいいかと思っていたのだが、せっかくだから使ってみるのも良いかもしれない。というわけで、誰か私に顔文字の使い方を教えてくれ。ツイッターでコメントするときにやってみることにする。


 今回は、小説のサブタイトル(ここでいうサブタイトルは、1話1話のタイトルではなく、メインタイトルにくっついている「~」でくくられているもののこと)について書いていく。そういえば前に、「ネット小説のタイトルの長文化」について書いていたのでいつのものか確認したら、なんと96日も前の記事だった。まだ書き始めたばかりで、全く編集せずに出していたころだ。まあ、今も大きさ変えたり太字にするくらいだが。

〇サブタイトルについて思うこと

 タイトルが長文化しているのはもはや語るまでもない周知の事実だが、サブタイトルに注目したことはあるだろうか。試しに「小説家になろう」のランキングを見てみたところ、それがあるものは詩やエッセイなどを除くと全体の5分の1以上ある。
 その中でも特に多かったのハイファンタジー。なんと1位から5位の内4作品がサブタイトルありだ。さらに、その中で3作品はメインもサブも長い。どうしたらタイトルだけで100文字に達するのだ。もう完全にセリフなんだが……。おっと、話がずれてしまった。今回はできるだけ、長文タイトルに対する怒りは収めよう。
 サブタイトルは、だいたいメインタイトルの補足として書かれているようだ。メインでズバッと伝えたいことを言ったうえで、こんな話なんだよと読者の気を引くような分を添えているのだ。確かに、だいたいどんな話かわかると読みたくなるし、特徴的な言い方なら、さらに目に留まりやすくなるだろう。
 そんなサブタイトルだが、結論から言って、(あくまで注目を集めることが第一でなければだが)私は必要ないと思う。なぜなら、「メインの時点で十分説明されているものが多すぎる」からだ。メインが1句で終わっているのなら意味を感じるが、メインでも説明して、サブでも説明するのなら本当に必要ない。なんでそうまでしてネタバレをしたがるのかが理解できない。タイトルに書けば書くほど、中身に対しての驚きが少なくなるということは、覚えておいてほしい。

〇ただの説明にならない魅力を引き出すサブタイトル

 私が読んだ作品にもサブタイトルが入っているものは多くあるが、そのほとんどが「説明ではない作品のシンボルとなるメインタイトル+説明のサブタイトル」という形式をとっている。その方法なら読者を惹きつけつつ作品のイメージをしっかりと確立することができるので、問題ないと思っている。だが、サブタイトルの書き方には、問題があると思っているので、その改善案を考えてみた。
 ネット小説のサブタイトルは、これまた人気の作品の影響なのか、ほとんどが同様の書き方をしている。
「○○が△△で◇◇なんだが」
「○○が△△で◇◇でした」
「○○な件」
「○○な(人を指す言葉)」
語尾は作品によって様々だが、だいたいこんな形をしている。形以外に注目すべき点として、ほとんどの場合が「主人公の境遇を指す」ということが挙げられる。私は、これがサブタイトルを平坦な、ただの説明にしている原因だと思うのだ。主人公の境遇なんてものはだいたい最初に語られるものであるため、どちらかというとメインタイトルにしたほうがインパクトが出る。例えば「魔法科高校の劣等生」や、「OVERLORD」なんかがそうだろう。一言で済ませることでどんな主人公を書きたいのかが一目でわかるから、「どんなキャラクターが出てくるかだけで何十文字も読む必要がなくなる」のだ。そのほうが、内容を読んでからタイトルの意味に納得でき、より深くキャラクターを愛することができるはずである。
 そういうわけなので、私は、サブタイトルに書くべき内容として
「周りの人(例えばヒロイン)との関係、その人の情報」
「主軸となる舞台」

を提案する。
 まず1つ目のほうから理由を書こう。これは、メインタイトルが主人公のことの場合に大きな効果を発揮すると思われる。相棒のキャラクターについて書くことで、主人公がどういう性格なのか、どういう組織に属していてどういう話が展開されそうなのかということが読者の中で想像できるのだ。この想像できるというのが大事なところで、全部説明してしまうと駄目だから注意すること。それでは何の驚きも生まれない。期待したら、期待通りのことしか返ってこないのだ。想像できるということは、内容が気になるということ。思ったのと違う、という人は出てくるかもしれないが、目に留まった人は必ず読んでみてくれるだろう。また、主人公は確かに大事なのだが、ライトノベルではヒロイン(女性主人公の場合はヒーロー)の容姿や性格は非常に重要な要素だ。それをタイトルに入れ込むことで、そのキャラクターに惹かれた人が読んでくれるかもしれない。
 そして2つ目だ。こっちは、世界観が現代では普通に起こりえないものであった場合に有効だと思う。舞台が異質であるということは、その作品の大きな特徴であるため、それを前面に押し出すのだ。とはいっても、「異世界」なんてものではありふれてしまっているため、もっと具体的に、何が普通じゃないのかをアピールするべきである。これはサブタイトルではないが「ようこそ実力至上主義の教室へ」という作品はとても良い例である。教室という場所しか書いていないにもかかわらず、どんな物語が展開されるのか、想像することができるだろう。


 いかがだっただろうか。もともと小説のサブタイトルなんてものは、1巻ごとの出来事を一言でいうものであったと思う。ネット小説なら、1章、2章のタイトルのようなものだろうか。でも、時代は変わって、メインタイトルに説明を加えるようになった。ならば、それを最大限に使って作品の魅力を伝えられるように、色々試行錯誤するのも楽しいのではないだろうか。ただただ説明するだけではなく、読者が気になるように、巧みに誘導してみるのも楽しいのではないだろうか。


 そういえば、このブログを書き始めて100日以上が経過した。最初に比べ、ツイッターでからんでくれる人も増え、色々な考え方を目にすることができるようになったと思う。これからも、あなたの作品がより良いものになり、そしてよりたくさんの人に共感してもらえるように、アイデアを書いていきたい。
 あと、お忘れかもしれないが、顔文字のこと、よろしく頼む<(_ _)>