オレオのアニメ・ラノベ・ネット小説評論とか

主にネット小説に関するアイデアを投稿しています。もし気に入ったものがあれば、自由に使っていただいて構いません。よければ、Twitterに、執筆している作品の紹介とともに連絡してみてくださいね。

【近況報告】超お久しぶりです

 どうも、皆様お久しぶりです。オレオです。多分、約2年ぶりのブログ更新になると思います。大学が春休みになり、時間ができましたし、最近ラノベを読むモチベーションが高いということで、久々にブログを書くことにしました。

 一応、小説系のネタはいくつかあるのですが、久しぶりということなので、普段通りの話し方(というか書き方?)で、近況報告でもと思いながら書いています。私自身には興味ないよという方は、次の更新をお待ちいただければと思います。

 あ、そうそう。久々にブログを開いたのですが、ずっと更新がないにもかかわらず、見に来てくれる方がいるようでとても嬉しいです。毎日、ぶっつけ本番で書いていたものではありますが、執筆の役に立てていたり、もしくは少しでも楽しい気持ちになってくだされば光栄です。

 

 ここからは、最近どんなことやっているとか、どんな作品が好きだとかを書こうと思います。

 まず、最近やっていることから。現在は、大学生やってます。このブログを書き始めたのは、大学生になる前、体調の事情で高校を中退してからだったので、かなり時間が経ちました。有名大学ってわけではありませんが、一応優等生なんですよ?

 大学生になったはいいんですが、コロナのせいで友人ができず、先生と話してばかり……。そのせいで、アニメや小説の話を誰ともしていないので、かなりさみしいです。友人とか彼女を作る方法、募集しています。

 こんな話はどうでもよいですね。ここ半年くらいは、ブックオフや本屋に通いつめています。週1くらいのペースで通っているので、本がめっちゃ増えて本棚に入りきらず、段ボールに入れたりしていますw

 好きな作品は、小説でいうと「スパイ教室」や「精霊幻想記」などでしょうか。アニメですと、「ARIA」アマゾンプライムビデオで見てからもうそればっかりです。こんなにも癒される作品があるものなのかと、もう言葉にできないくらい感動しました。「ラブライブ!」シリーズもかかさず見ています。アニメの「スパイ教室」も、OPテーマが大好きで何度も聞いていますし、ついこの前始まった「ひろがるスカイプリキュア」も楽しく見ています。こう書くと、結構いろいろ見ていますね。いつか、自分が好きな作品の紹介とかもしてみたいです。

 それから、私はゲームが好きなので、ゲームもよくやってます。最近ですと、「ゼノブレイド3」や「ペルソナ5 ザ・ロイヤル」などのストーリーもののRPGをやっていますね。

 それから、秋葉原に行くのがもはや趣味みたいになってしまいました。といっても、半年に一度くらいしか行けていませんが。アニメグッズ見たり、ボードゲームを買ったりしています。さすがは聖地。

 

 あと何か話すことがあったような気がしたんですが……書いているうちに忘れていしましました。なんだっけ。まあいいでしょう。思い出したらまた書けばよいのです。

 次回は、小説について書ければよいなと思います。といっても、ネット小背うtについては最近かなり離れてしまっているので、考え方が古いかもしれません。ちょっとずつ気が向いたときに読んでいこうとは思いますが、目が疲れるのであまり長く読めないんですよね……。近いうちに投稿したいと思いますので、期待せずに、気長にお待ちいただければと思います。ちなみに、小説のことを書くときは昔の書き方にある程度寄せるつもりです。別に過去記事を振り返ってまで真似するつもりはありませんが。

 それでは、今回はこの辺で失礼いたします。何かありましたら、Twitterで気軽に話しかけてくださいね。

 

 

 

【ライトノベル】「キャラクターの情報」の重要性と、説明に必要不可欠なもの

 自称アニメ・ラノベ評論家、オレオだ。何かに対するイメージというのは、なかなか効果が大きいものだ。例えば、色は、日常生活の様々なところでイメージによってきめられている。信号の色や止まれの標識は、危険を思わせる赤色。胃腸薬のパッケージは、五行の考え方から黄色になっていることが多いそうだ。

 この考えは、キャラクターの個性にも影響している気がする。髪形や髪色が決まるだけで、なんとなくそのキャラクターの性格を想像することができる。声も、ある程度創造することができるだろう。もちろん、創造の通りにキャラクターを作る必要は全くないが、イメージの定着というのは、作品の面白さや作品全体の雰囲気に、大きくかかわっているのだと思う。

 

 

 今回は、ライトノベル(書籍の形によって呼び方は変わるらしいが、面倒くさいのでジャンルとして呼び方をこれに統一する)やそれに類するネット小説における「キャラクターの情報」について考えていく。

 

ライトノベルの「キャラクター」の重要性

 小説というのは、推理小説やファンタジー、SFなど様々なジャンルがある。その中で、ライトノベルに分類されるものは、「キャラクターの情報」がかなり重要なジャンルといえるだろう。

 そもそもここでいう「キャラクターの情報」というのは、容姿や性格、好き嫌い、雰囲気、話し方などの、キャラクターを構成するすべての要素だ。

 ライトノベルは、基本的にキャラクターのカッコよさ、可愛さを売りにした上で物語を進めるものである。「キャラクターの情報」を読者に伝えることは、作品を構成するうえで最重要だと言ってよいだろう。

 ぶっちゃけて言ってしまえば、どんなに話が良くても、キャラクターが魅力的ではないライトノベルなど、読む気が起きないのである。

 

〇ネット小説ではどのくらい重要か。

 ライトノベルは、表紙にキャラクターが書かれた小説を指すから、キャラクターの重要性が極めて大きい。では、自分で書かない限り基本的に絵がないネット小説の場合はどうなのかという話が、今回の大きなポイントだ。

 結論から言ってしまうと、「絵がないんだから、より正確に説明しなきゃダメに決まってるだろうが!」である。

 表示する形態は違っても、ネット小説は、物語のジャンルとしてはライトノベルと変わらないのだ。であれば、読者が求めているのは、「(自分の好みの)カッコいい、可愛いキャラがどのような物語を紡いでいくか」ということだ。

 先ほども言ったとおり、ネット小説には基本的に絵がない。それを前提にする場合、キャラクターの情報というのは、そのほとんどが読者の脳内で、つまり想像で構成されるのだ。いかに作者が素晴らしいキャラクターを考えて、そのアイデアをもとに作品を書いたとしても、読者が想像できなければ宝の持ち腐れなのである。

 だから、ネット小説は、「読者が把握しきれて、読者が読むのを面倒にならない範囲で、できるだけ想像しやすいように詳細に」キャラクターの情報を伝える必要があるのである。

 

〇既出作品に学ぶ「キャラクターの情報」の書き方

 私が買ったライトノベルからいくつかと、有名なネット小説からいくつかを適当に選出し、「キャラクターの情報」がどれだけ書かれているかを見てみた。

参考にした作品一覧

書籍

機巧少女は傷つかない』『星刻の竜騎士』『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』『ようこそ実力至上主義の教室へ』『可愛ければ変態でも好きになってくれますか?』『さくら荘のペットな彼女』『甘城ブリリアントパーク』『弱キャラ友崎くん』『ライアー・ライアー』『オーバーロード』『ノーゲーム・ノーライフ』『千歳くんはラムネ瓶のなか』

ネット小説

異世界魔法は遅れてる!』『ありふれた職業で世界最強』『聖樹の国の禁呪使い』『転生したらスライムだった件』『蜘蛛ですが、何か』
 ネット小説のほうが数が少なくてバランスが悪いが、書籍化している作品をいくつか見てみたからこうなった。許してほしい。

 この作品たちの主に最初のほう、つまり主人公やメインヒロインとなるキャラクターの情報を説明している文を見てみて、わかったことを書いていく。

・主人公(人間の男性)には、あまり細かく触れられていないことが多い。身長や顔の特徴(髪を含む)の特徴が2,3程度。

・ヒロイン(人間の女性)は、かなり細かく説明されていることがほとんど。身長、体型、髪の色や髪形、目の色と形、その他特徴を1,2個。雰囲気など。

・人ではない場合は、造形が細かいものは説明されるものの、一言でイメージがついてしまうものについては、色や形に触れられないことが多い。

 ざっくりと、このようなことだ。

 作品の要となる女性キャラクターは、情報が多く書かれていることがわかる。想定している読者は男性であるから、当然のことだろう。逆に、女性をターゲットとしている作品なら、男性キャラクターの説明が、詳細にされているだろうことは、容易に想像できる。

 逆に、主人公はあまり詳細に説明されていない。これは、主人公に感情移入しやすいように、わざと細かく設定していないのだと思われる。主人公が常人離れしていて、その凄さを表現したい作品は、感情移入よりもキャラクターの表現に重点を置いている場合が多い。

 特に私が目を付けたのは、「キャラクターが持つ雰囲気」を書いていることだ。表現の方法は様々で、感じたままをそのまま書く作品もあれば、目の形で表している作品もあった。雰囲気は、性格や、周りの人との接し方に大きく影響するため、容姿と合わせて説明する必要がある重要な要素だといえそうである。

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〇キャラクターの情報が多いからこそ、物語を心から楽しめる

 小説に限らず、物語を書く上で、キャラクターは非常に重要な役割を持っている。「このキャラだからこそ、こんなことが言えるのではないか、行動ができるのではないか」と読者に思わせることができれば、その作品は、他の作品とは違う唯一無二のものであるといえるのではないだろうか。

 唯一無二の作品を作るためには、読者の心を惹きつけるような魅力的なキャラクターが必要だ。だから、作者自身が、一番魅力的だと心から思えるキャラクターを、読者が想像できるように、文章で説明することが大切なのである。

 

 

 いかがだっただろうか。私の考えをただ書くのではなく、色々な作品を読んで考えたことを書いていくのも面白いのではないかと思った。売れている(読まれている)作品は、必ず何か魅力があって、他の作品にも流用できるポイントがあるはずだ。これを見つけていくのも、良い物語を作るのには大切なことだと、私は考える。

勝手に休んでいたことの謝罪と、その間やっていたこと

 自称アニメ・ラノベ評論家、オレオだ。この挨拶も久々な気がする。前回の記事を投稿してから、2か月ほどが経過してしまったらしい。

 2か月前から今まで、全くブログを開いていなかったのだが、今日見てみたところ、今でも見てくださっている方がいるとわかった。休んでいるのもいい加減にしないといけないと思い、今日は書いている。もちろん、やる気がわいたから開いたわけだが。

 そんなわけで、今回は特に小説に対して特定の話題を書くわけではない。もしも最近読み始めたという人がいるならば、つまらない話になってしまうかもしれないことは先に言っておく。それでも、「私」について興味があるのなら、見てみてほしい。

 

 

〇休んでいた理由と謝罪

 更新を待ってくれている人がもしいたならば、申し訳なかった。Twitterでたまに、「そろそろ更新するかも」とかいっておきながら、結局ここまで引き延ばしたことに、大きな問題があると認識している。これからは、書いてから報告することとしよう。こんなことを前も言っていたような気がするが……。

 正直なところ、明確な理由はない。ただ単に、ネット小説を読む気がしなかったのと、後は私生活に変化があって慣れなかったからだ。とはいえ、コロナの影響で家にいることが多い以上、やはりやる気の問題が一番だろう。

 

〇最近やっていること(ラノベ・アニメ系)

 ここ数か月、ものすごい勢いでライトノベルを購入して読んでいる。新たに購入した分だけでも20冊。読んだ数は、50冊くらいになるだろう。珍しく漫画も買っていて、3シリーズ70冊くらいを一気に読んでしまった。本棚のスペースに困っているところである。

 さらに、ここ1,2年はアニメをほとんど見ていなかったのだが、直近1週間、アマゾンプライムでアニメを数作品一気見しており、そちらも楽しんでいる。特に「86-エイティシックス-」が面白くて、原作小説を買ってしまおうと思っているほどだ。

 もっと言えば、本屋に行くこと自体にはまっており、暇さえあれば本屋に行ってラノベを眺めている。週2回くらいは行っているんじゃないだろうか。

 しかし、ネット小説については、今年に入ってからまだ1度も触れていない。読んで感想を、レビューを書くと約束した人を待たせている状況にもかかわらず、一度もである。これについては、少し考えがあるので、この記事を上げたあとに行動を開始しようと思っている。

 

〇最近やっていること(ラノベ・アニメ以外)

 興味ない人が大半だろうから、手短に。

 まず、20歳になった。カクテルを作るのにハマっている。まだ苦い酒は飲めない。

 あとはまあ、勉強頑張っているよとかそんなところ。

 

〇これからの活動について

 最初に、未来の私に言っておく。有言実行しろ。三日坊主はもうやめだ。

 何日に一回とか期限を決めるつもりはないが、そこそこゆったりなペースでブログを更新しようと思う。とはいっても、ネット小説についての話は1年間で書き尽くしている気もするので、昔の記事と同じようなことを書いたり、書籍について触れることが多くなるかもしれない。

 それから、ネット小説を読み、感想を書くことも再開しようと思う。とりあえずは、今興味があって読み続けられそうな作品から。そうでないものは、どうせすぐに読めなくなる。

 ネット小説に触れていけば、また再熱してくれば、昔読んでいた作品にも手を出したくなるだろう。もしかしたら、すでに完結してしまっているものもあるかもしれないが、それでも、有言実行できていないことはずっと心に残っている。時間はかかるかもしれないが、必ずやり遂げる。

 

〇自己満足なブログだけれど

 正直なところ、最近は本屋に行くたびに、ネット小説のことを少しバカにしていた。本当に面白い作品は天才が努力して書いたものであって、それが大量に販売されている中、なぜネット小説原作の作品が売れるのだと。自分で書いたこともないのに、そんな、あまりにも自分勝手で意味不明な理論を押し付けていた。何よりも自分自身に。

 だけれど、こうも思った。私が一番最初にネット小説を読んだときは、あんなにもワクワクしていたではないか。いつから冷めてしまったのかと。プロが書いた作品も、素人ががむしゃらに書いたものも、本質的には同じもののはずだ。だとしたら、それを違うものとしてしまったのは、私が勝手にかけたフィルターのせいなのだと。

 だからこそこれから私は、自分の好きなことを伝えたいという熱意を持つネット小説家を応援したいと思う。どれだけ役に立てるかはわからないが、とりあえず、また小説募集でもやってみようかと思っている。

 

 

 今日伝えたかったことはここまでだ。これまで見てくれた方にも、これから見てくれる方にも、創作活動を豊かにしていただけるよう、私なりに努力してみようと思う。

【ライトノベル】文字しかないからこそ、光を表現することは重要である

 自称アニメ・ラノベ評論家、オレオだ。久しぶりの投稿になる。週一更新としていた気がするが、私は定期的に何かをこなすことが得意ではないようだ。仕事なら別なのだろうが、自由に書くとなると、こうなってしまう。

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 今回は、「光」について書く。

 私が「良いアニメ、漫画」というのを挙げると、たいていの作品が「光」の演出に力を入れていると思う。

 好みがあるから万人がそう思うとは言えないが、アニメや漫画の印象的なシーンは、明暗が描き分けられていたり、太陽光の反射をうまく取り入れているものが多い。キャラでいえば、瞳に光が入っているとか、髪や服の皺を陰でうまく表現できていると、たいていは上手い絵に見える。

 この、作品をより印象深いものにする「光」だが、プロはともかく趣味で小説を書いている人たちにとっては、意識から外してしまいがちなことである。媒体が文字であるために、直接明暗を感じることができないからだ。

 この記事を読むことで、「光」について考え、あなたが書いている作品の世界を見直してみるきっかけになればよいと思う。

 

 

〇向き不向きを理解せよ

 最初に注意点だ。ネット小説にあふれている「戦いを主体とする」ジャンルには、これから書くことは当てはまらないと思われる。特に、「ダークファンタジー」には、合わないだろう。なぜなら、「光」を描くことで得られることは、作品の世界をより明るくしたり、ロマンチックな雰囲気の景色を書く方法だからである。

 だから、「光」を描写したほうが良い作品というのは、例えば「恋愛」とか「ラブコメ」とかの、派手なエフェクトが飛び交わない、1シーンを大事にしたいジャンルだと考える。

 あとは、コメディー要素が強い作品も当てはまるだろう。だが、こちらは「全体的に色を明るめにする」ことが重要であり、明暗を描き分けるという感じではないので、今回は説明しないこととする。

 

〇イメージは水彩画

 そんなこと言われても、具体的なシーンが出てこないという人は、まず、上手な水彩画の作品を見てみると良い。水彩画は、必ず光と影、つまり明暗を描き分けている。描く景色を選ぶ時も、明暗を意識していることだろう。参考にするには、うってつけの資料である。

 

〇どのようなシーンで使うのが効果的か

 いくら景色が良いものになるとはいえ、どんなシーンでも「光」に注目していては、ワンパターンだと思われてしまう。何よりせっかくの特別な効果が薄くなってしまうため、使うシーンを絞ると良い。

 誰でもパッと思いつくのは、

・夕方に窓から差し込む光

・河原の水の反射や木漏れ日

・真夏の陽炎

・水面に映っている景色

・瞳に映っている景色

・月明りで光る葉や花びら

だろうか。こういう景色の中で、キャラクターの心境や出来事に合わせて書いていくと良い。

 例えば、よくある学校での告白シーンなら、夕方にして全体を暗くしつつ、窓から入る光で緊張と期待を演出している。景色に見入っているキャラクターを書きたいなら、瞳にフォーカスしてそこに映るものを書く。キャラクターが見ている光景をそのまま読者に伝えることができるし、レンズで反射しているから光が増して、より美しく表現することができるだろう。

 このように、キャラクターの気持ちを別の要素で表現したいときに、「光」を使うと良いと私は考える。

 

〇白色を意識する

 ただ「光が差している」というだけでは芸がないから、「光」をどのように読者に伝えるかを書いていく。

 光を描くときに意識することは、「本来の色が光って白っぽくなる(明るくなる)」ということだ。

 だから、小説で表現するときも、光が当たっているところが普段のイメージより薄い色になっていることを意識的に書くと、読者に伝わりやすいだろう。白いことを強調すれば、光が非常に強いということも、表現することができる。

 これを応用すれば、「光」という言葉を使わなくても、どんな景色をキャラクターが見ているのか、表せるようになる。

 

〇金属やガラスなどは、反射した色が映る

 鏡はもちろんのこと、ガラスや金属や水は光を反射する。この反射をうまく使えば、色々なところで役に立つ。

 例えば、ふとした瞬間にキャラクターの顔が何かに映って、髪形を整えるとか、我に返るとか。ちょっとオカルトっぽいが、ガラスに反射した景色が通常と違うように見えて、不安になるとか自分の考えていることに気が付くとか。

 特に意識したいのは、スマホの画面が暗くなった時だ。現代日本(別に外国でもいいが)を舞台にするなら、是非とも覚えておきたい。

 

〇原色を使わないように意識する

 光を意識して風景をを見てみると、原色に近しい色というのは、あまりないことに気が付くと思う。生きている草花はもちろんだが、もともとが原色で一色の建物でも、光や影、劣化や汚れで別の色が入っている。ここをしっかりと表現することで、景色を隅々まで、リアルに描くことができるようになるのだ。

 

 

 いかがだっただろうか。光をうまく取り入れたアニメや絵は、1つ1つのシーンに見入り、感動できる。当然、記憶に残るし、良いものだったとみんなが思うだろう。

 最近のアニメは、原色に近い色でベタ塗されている作品がいくつも見られる。そのような描き方が悪いとは言わないが、どうしても奥行きを出しにくいし、表現の幅が狭まってしまう。

 だからこそ、小説でもしっかりと景色を観察し、光を積極的に取り入れ、景色を書く(描く)ことに妥協しない。そうすることで、ライトノベル界、アニメ界の「良作だといえるライン」が上がっていき、良いものができていくのだと、私は考える。

 

 ネット小説関連の活動は最近停止しているが、ライトノベル、漫画、アニメに対するモチベーションは、最近高まりつつある。今は、昔のアニメを月額配信サービスでみているところだ。10年前のアニメ、面白い。

【ネット小説は、ラノベである前にネットである】

 自称アニメ・ラノベ評論家、オレオだ。しばらくライトノベルやネット小説を読む気がなくなっていたので、ブログもお休みしていたが、また書きたいときに書いていこうと思う。とはいえ、まだ物語を読む気にはなれていないので、ネット小説のレビューはさらに先になってしまいそうだ。

 アニメを見る気も起きないのだが、ゲームのシナリオを進めることは全く問題なくできる。なぜかはよくわかっていないが。だから、もしかしたら、今までやってきたゲームの紹介記事なんかを書くことがあるかもしれない。

 

 

 今回は、久しぶりだということと、あまり物語に関心がなかったために、小説の内容については書かない。そのかわり、「ネット小説」自体の在り方について考察してみたので、私の考えを書いてみることにする。

 私にしては珍しく、「人気」に焦点を当てて書いていく。短期間で人気を集めるためだけに小説を書く人は好きではないが、人に見られてこそ作品が輝くのも事実。自分が満足するだけでなく、それを人と共有するためにも、「ネット小説」で人を集めるための書き方を考えた。

 

〇ネット小説は、本ではなく、ネット記事である

 何をいまさらと思う人と、何を言っているんだと思う人がいるだろう。とりあえず、話を聞いてほしい。

 私は今まで、ネット小説について様々な記事を書いてきた。それを振り返ってみると、ほぼ全てのものが、書籍化されているライトノベルと比べてどこが劣っているかということを書いていると思う。

 私は、今までの考えを正しい、つまり、小説として面白くなると確信して書いてきた。しかし、よく考えてみると、「ライトノベル」としては正しくても、ネット小説としては問題がある考え方なのではないかと思い至ったわけである。

 

〇もし人気を得たいなら、ネット小説と書籍の決定的な違いを知っておく必要がある

 書籍化されている小説というのは、基本的に1冊で話がまとまっているものである。ライトノベルは、何冊にもわたってシリーズになっていることが多いから、話が大きくなって2冊分で1つの事件が解決することもある。それでもだいたい、1冊で起承転結ができているものだ。

 対して、それなりの人数に見てもらおうとネット小説を書くなら、1話(数百から数千文字)で見せ場と引きを作り、次の話につなげていく必要がある。それが数十、数百話集まって、1つのシリーズになっているのだ。

 なぜ同じようなジャンルの作品なのに、こんなにも書き方を変える必要があるのか。それが、ネット小説と書籍ライトノベルの最も大きな差なのである。ここをきちんと整理しておかないと、「全体を見てみると間違いなく良作なのに、誰にも見てもらえないネット小説」が出来上がってしまうのだ。

 

〇ネット小説をネットと割り切る

 小説に限らず、全体に言えることだが、ネットというのは、次々に注目の対象が移ってしまうものである。なんなら、並行して複数の動画を見る人すらいる。1度にたくさんの情報を得られ、ワンクリックで別のことを調べられるがゆえに、1つのことを完遂しようとする人はかなり少ない。

 書籍なら、1冊買ってもらえれば、大体どういう内容なのか、どんなことを書きたいのかがすぐにわかる。1冊だけでも十分に好き嫌いが分かれるのだ。そして、形として残るために目に入りやすく、気に入られたシリーズや同じ人の作品は、次も読まれやすくなる。

 しかし、ネット小説は、ネット上のものの1つでしかない。ほかの作品や、他の分野にすら、一瞬で目が移る可能性が常にある。もし大して気を引けないまま他に移られてしまうことがあれば、せっかく読んでもらった作品は、その読者の記憶に残ることがない。

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↑簡単に2窓できる

 

〇ネット小説の現状

 上記の内容を理解していただいたうえで、現在のネット小説はどうなっているか見てみよう。今回は、一番人気であろう「小説家になろう」を参考にすることとする。

 この記事を書いている2020年3月18日の、主なジャンルのランキングを見ていこう。

 

異世界〔恋愛〕

 1位から5位までのタイトルを見比べても、「妹」「婚約者」「元婚約者」しか目に入らないくらいタイトルが似ている。作者は全員違う。すべての作品は、タイトルが一文で納められていて、シンプル。

・現実世界〔恋愛〕

 めっちゃくちゃ長いタイトルが3作品と、「〇〇だった件」が2作品。ジャンル通り恋愛というところは共通しているものの、話の流れはバラバラ。現実世界だが転生する話が2作品。

・ハイファンタジー

 もはやいうことなし。でも書かないとわからないから書く。5作品すべてが100文字近いタイトル。説明っぽいタイトルからの、見どころっぽい展開をタイトルで説明している。無能といわれてからのスキル覚醒のような展開がほとんど。

・ローファンタジー

 ハイとは打って変わって、長文タイトルなし。ダンジョン系が多いが、タイトルを見ただけだと、何がローファンタジーなのかよくわからない。

 

 以上が、現在のランキングの簡単なまとめと、私のちょっとした感想だ。パッと見て思うのは、ランキング上位の中で似ている作品が非常に多いということである。

 この現象の理由は、おそらく「好きな作品があったけど更新待ちだから、同じような作品を探そう」となったか、「一番の見どころである最初のところを読んだら、後はどうでもよくなったか」であろう。

 どうでもよくなったらランキングに乗らないのではないか、という考えもあるかもしれない。しかし、ランキングに乗るために重要なことは、「少しでも見てくれる人を増やすこと」だ。1回でもページを開いてくれれば、継続的に読んでくれる人は必然的に増える。ファンを増やすよりも、目に留まるようにすることを重要視すると、ランキングに乗りやすくなるのだろう。

 そういえば、ツイッターの小説募集企画も、「最初のほうだけ読みます」とか、「書き始めの人限定」とかの条件を付けている人を多く見かける。タイトルと、話の最初がいかに人気を得るために大切なのかが、わかっていただけると思う。

 

〇「ネット小説」の模範的な書き方とは

 先ほど書いた通り、ネット小説にはネット小説の書き方があり、書籍の真似をしていては、人は集まらない。ネット小説の1つの作品を継続的に読んでもらうためには、書籍とは全く違う構成で話を作る必要がある。私が「ネット小説」の書き方を考えてみたので、参考にしてみてほしい。

 

・書き始め

 最初の5話くらいまでのつかみで大きな見せ場を作らなければならない。書籍のようにゆっくり状況説明をしたり、引っ越しのシーンからきれいな景色で感動するといった静かな立ち上がりでは、すぐに飽きられてブラウザバックを食らってしまう。一目で非現実だとわかるような大きな出来事や、主人公がいかに物語的に魅力的な「立場」や「考え方」を持っているかを、読者に示すことが重要だ。

・更新するたびに気を付けること

 1話ごとに、少しでもいいから話を進展させること。毎回、ハプニングやそれを解決するシーン、キャラクター同士の関係の発展や成長を、何かしら決めてから書くと良い。もちろん、新キャラクターを出したり、新しい場所へ行くなどの大きな進展でもよい。名言を一緒に作ることができれば、読者の気を一気に引くことができるだろう。

 ただ、あまりにも小出しにしすぎると緩急がなくなってしまい、全体としてダメダメになるので注意。完結してから後悔することになるだろう。

・大きな話の区切りについて

 書籍なら1冊のエピローグに相当するほどの区切りは、頻繁に設けないほうが良い。話を長引かせず、わかりやすくまとめることを意識すると良いだろう。区切りごとに舞台やスポットを当てるキャラクターを変え、その魅力を伝えきったら次に行くようにすると、上手くいきやすいはずだ。

・人気に左右されず、しっかりと自分が書きたいことを書く

 最後に、人気ばかりを気にするなと警告しておく。今書いている作品が完結したとき、見返してみたら当初書きたかったこととかけ離れていた、ということは、あってはいけない。自分で進路変更するならいいが、読者の意見や人気に振り回されていては、いつまでたっても成長することができないだろう。意見を取り入れるなら、自分の考えと比べて、参考にできることとできないことを見極めることが大切だ。

 

 以上だ。何かのヒントになれば、幸いである。

 

 いかがだっただろうか。この記事を通して、ネット小説のことを、よりよく活用していただければと思う。また、私も、書籍のライトノベルとネット小説は違うものだと認識することができた。これからの記事やレビューに活かしていきたい。

 この記事の考えからすると、ネット小説が原作の書籍やアニメというのは、もともと書籍が原作のものと比べてかなり異なるジャンルであると見ることができる。もしかしたら、画風が似ているだけで、子供向けアニメと深夜アニメくらいの違いがあるのかもしれない。

 

 

 そろそろこのブログも1周年だ。更新頻度はだいぶ落ちているが、これからも続けていけるよう、ネタをひねり出していく所存である。

『ゼノブレイド2』の良さをネット小説家さんに知ってほしい

 アニメ・ラノベ評論家、オレオだ。今回は、『スマブラ』に参戦が決定して話題になった『ゼノブレイド2』ついて話そうと思う。

 一応、ゲームをやったことがない方もいると思うので、そういった方にも配慮しつつ、小説の参考になる部分をたくさん紹介していこうと思う。なお、ストーリーのネタバレはせず、

 それと、私の興奮を誰かに共有したいということもあるので、趣味全開で話していくつもりだ。

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ゼノブレイド2とは

 ゼノブレイド2は、広大ないくつもの島(厳密には違うけど)を舞台に、主人公レックスとその仲間が、島の中心にそびえ立つ「世界樹」の上にある「楽園」を目指すは話である。

 アクションRPGだが、状況に合わせて技を選択したり、位置取りによって技に特効があるなど、独自の要素がいくつも存在する。

 特徴としては、キャラクターデザインが現代のアニメやラノベに近いこと。ストーリーも、ライトノベルを読んでいるような設定や展開が非常に多いこと。そういう話が好きな人ならば、きっと好きになれるタイトルだろう。

 

ゼノブレイド2の魅力と、小説を作るときに参考になるところ

 このゲームの魅力はたくさんあるが、特に、キャラクターが魅力的なうえに大勢いること、そしてストーリーの作り方だろう。

・キャラクターの魅力

 まずキャラクターだ。ゼノブレイド2は、主人公たち人間の「ドライバー」と、それをサポートする存在「ブレイド」がセットになって戦う。戦うときは数人のドライバーを操作できるのだが、ブレイドのほうはなんと40体を超える。DLCを含めれば、さらに数は多くなるが、これだけでかなりの数だ。

 ドライバーもそうだが、ブレイドはそれぞれ個性的な設定、性格、姿であり、おそらく創作世界にでてくる「性格」をほぼ網羅している。これを参考にするだけでも、相当キャラクターづくりの参考になるはずだ。さらに、ブレイドはそれぞれ個性が非常に強いうえ、1人1人を掘り下げるサブクエストが用意されている。キャラクターの個性の出し方を勉強したい人にとって、参考にできる部分があるだろう。

 また、それぞれのキャラクターの見た目が、細かいところまでデザインされているところも、キャラクター人気を引き立たせている。

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・ストーリーの構成

 ストーリーも、とても重厚な作りになっている。舞台となる時代と、500年前に起きた事件が強く絡んでおり、ストーリーが進んで明かされる事実や、伏線が最後の最後で回収されるなど、構成がしっかり練られたものになっている。

 特に、主人公やプレイヤーが知らない事実を小出しにしていくこと。また、重要な情報を隠しつつ意味深なことを言うキャラクターがいたりと、何周もしてやっと理解できるような話になっている。小説の世界では、こういった技術を使った作品にファンがつくことが多いので、ぜひ、実際に体験してみてほしい。いかに昔の出来事を掘り下げることが大事かが、わかると思う。

 

 また、フィールドマップにも、ネット小説に生かせる部分がある。

 生活感のある町や人々の存在もそうだが、特に見てほしいところは「ゲーム序盤のマップにも、最強クラスの敵がでてくること」だ。

 かなり前に、「序盤のフィールドには弱い敵しかいないのは生態系的におかしいのではないか」という記事を書いたことがあったが、ゼノブレイド2には、それがないのである。どのフィールドに行っても、その環境にあった動物(というかモンスター)がいて、それぞれが生活しているのだ。水を飲んでいたり、家族で暮らしていると思われる群れもいたりする。これこそ、転生・転移ものを書いている人に参考にしてほしい部分だ。

 また、フィールド自体の完成度が非常に高く、独自の環境と音がプレイヤーを魅了することだろう。あの絶景を見ることで、小説の世界のイメージを、さらに広げることができると、私は確信している。

 

〇自分用、ゼノブレイド2が好きな人用に語るコーナー

 私は、ゼノブレイドシリーズのシステムが非常にあっていたので、ずっとやりこんできた。思い入れもとても強く、今ではツイッターのアイコンからパソコンの壁紙まで、ゼノブレイドだらけだ。

 しかし、いくら内容が濃くて、やりこみ要素が多いとはいえ、何百時間もやってしまっては終わりが来てしまう。もちろん、ゲームをやり直すことはできるが、やりつくしていることには変わりがない。

 しかし、スマブラがそれを変えてくれた。もう一度、違う舞台で「ホムラ、ヒカリ」を見ることができるのだ。そして、おそらく追加されるだろう神BGMたちを、スマブラで聞くことができるのである。モーションもスマブラ用にアレンジされ、ブレイドアーツレベル4に関しては、さらにアグレッシブになった。

 さらに、これをきっかけにゼノブレイドシリーズをやる人も増えたことが、動画サイトで確認できる。スマブラの影響によって、ゼノブレイドシリーズは、さらに広がっていくことだろう。

 私の希望としては、『ゼノブレイドクロス』の移植かリマスターが出ることであるが、それが叶うにしろ叶わないにしろ、スマブラへの参戦は涙が出るほどに嬉しいことだ。

 これを書いている2021年2月24日昼には、まだ参戦ムービーしか出ていない。これからあるであろう「ホムラ・ヒカリの使い方」と、実装を楽しみに待ちたいと思う。また、amiboがもし発売されるなら、絶対に買いたいと思っているから、任天堂スマブラ開発に携わっている方々に感謝しつつ、今後の活躍に期待している。

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 以上で、今回は終了だ。今回の参戦発表は、「神」の一言に尽きる。

(画像は、ゼノブレイド2壁紙、「大乱闘スマッシュブラザーズspecial」公式Twitterより「ホムラ、ヒカリ」、「ホムラ、ヒカリ」参戦記念イラストからお借りしました。)

物語世界の「1日」をゆっくりと進めることの効果と大切さ

 自称アニメ・ラノベ評論家、オレオだ。おそらく電磁波が原因の頭痛のせいで、先週はブログをお休みした。外出自粛の影響で、パソコンを使う機会が増えてきているが、使い過ぎには要注意だ。座りっぱなしもよくないので、1時間に1回くらいは、歩いたり外を眺めたりするように心がけたい。

 

 

 今回のテーマは「時間」だ。ライトノベルに限らず、物語は、それぞれの作品で時間の流れる早さが違う。この記事では、ネット小説における時間の早さについて、書いていく。

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ライトノベルは、時間の流れが早すぎる

 まず最初に私の考えを書いておこう。私が読んできたネット小説を含むライトノベルは、時間の流れが早すぎる。当然だが、あくまで大半の話であって、ゆっくりと時間が進んでいる作品もある。

 ここでいう「時間の流れが早い」は、物語の中で「イベント」を重視した結果、それ以外の部分を詳しく書いていないということだ。例えば

「1か月後に〇〇大会がある。私はこれに優勝しなければならない。……そして、猛特訓の日々が続き、大会本番の日がやってきた。」

というような書き方である。

 この現象は、バトルものの作品に多く見られる。主人公たちが「戦闘する」ことをメインに書いているため、定期的に何かしらの事件を起こして、戦闘シーンを書くことが求められるためだ。特に成り上がり系や無双系の話になると、戦闘は「主人公が強くなる(または強さを見せる)」ために不可欠であるため、こればかりになりがちである。

 しかし、いくら見せ場だからってそればかりを書いていては、読者は飽きてしまう。何より、キャラクターの心の成長や、その過程を見せることができなくなってしまうのだ。そうなれば、読者はキャラクターの理解が薄くなってしまう。

 キャラクターに感情移入することができない作品を読むというのは、なかなかに苦痛である(ギャグ一辺倒の作品を除く)。だから、「イベントとイベントの間」の話を、しっかりと時間をかけて書くべきなのである。

 

〇ザコ敵と普段たくさん戦っているから、ボス戦でレベルアップできるのだ

 ゲーム的な例えだが、つまりは「ちりもつもればやまとなでしこ(カラオケでよく歌う)」である……「塵も積もれば山となる」である。

 現実でもそうだが、練習や訓練をせずにいきなり本番で上手くいくことは、ほとんどない。物語において、訓練などの過程を書かずに本番で実力だけ見せるのは、違和感を与えるのだ。

 さらに、訓練の過程をきちんと書く効果として、読者の感動を大きくできるということが挙げられるだろう。想像してほしい。「練習する前と、成功した瞬間だけを見た」のと、「毎日の練習を観察し続けてそれが実った瞬間までを見届けた」のでは、全く感じることが違うだろう。特に、自分が好きな人やものならなおさらだ。

 さらに言えば、物語の主人公だって、人との関係を深めるために辛抱強く話しかけ続けたり、同じ訓練を続けていることを、読者に知ってほしいのではないだろうか。それを読者に伝えられるのは、作者だけだ。主人公のなんてことのない、それこそ注目することのない努力を、書いてみてほしい。

 

〇何気ない日常を鮮やかに見せるには

 先ほどのような、「何かのイベントのための準備」でなくても、「日常風景」を描写するということは、長編物語を書く上で非常に有効な手段だと思う。むしろ、それを大切にしている作品は、キャラクターがどんな生活をしていて、周りの人間(名もない近所の住人なども含む)にどう思われているか知ることができるので、キャラクターを好きになりやすい。

 しかし、「日常風景」というのは、要するに大したイベントが起こらないということである。だから、書き方を工夫しないと、ただのつまらない話になってしまうかもしれない。そこで、時間をゆっくりと進めつつ、何気ないことをイベントとして書く方法を考えてみた。

・空の色や太陽の傾きを描写する

 読者に時間を知らせる手段として、時計ではなく、空の光景を使うと良い。空を見上げて、「もうこんな時間か」と思うことは人間誰でもあることなので、1日の中でどれくらいの時間が経っているのかを、読者に納得させやすいのである。また、気温や風を気にするだけで、キャラクターが普段感じていることを表現することができるので、積極的に書いていくべきだ。

・キャラクターの誰かが新しいことに挑戦する

 主人公でも誰でもよいが、「誰かにとって新鮮な出来事」であると、読者も新鮮な気持ちで話を読むことできる。面白いことに、自分自身は経験していることでも、誰かの初体験の話というのは、何度でも聞けるものなのだ。

 こんなところだろうか。これ以外にも、「メインストーリーには絡まないけれど面白い出来事」を思いついたら、積極的に書いていくと良いと思う。

 

 

 今回はこんなところだ。毎日の出来事をそのまま書くのは難しいし、ネタも尽きてしまうと思うが、イベントとイベントの間には、2~3つ程度、キャラクターの1日に密着した話を作ってみることをオススメする。読者はもちろん、作者にとっても、キャラクター1人1人の個性を理解する良い機会になるだろう。

 

 

 健康でいることは、何よりも重要なことだと思う。私は、倒れて寝たきりになってから、食事や電磁波などに、かなり気を遣うようになった。体を動かすことも、忘れないようにしている。

 しかし、何事もやりすぎては気が詰まってしまう。今日は2月14日。たまには、チョコレートでも食べて、自分にご褒美をあげる日もあっても良いのではないだろうか。