オレオのアニメ・ラノベ・ネット小説評論とか

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キャラクターのセリフと効果音以外に環境音を入れるべき

 自称アニメ・ラノベ評論家。オレオだ。やっと新アニメが始まったので、そろそろそれについても書いていこうと思う。今回は環境音を入れることのメリットを書いていこうと思う。

 

 最近色々なネット小説を読んでいるのだが、どれにもあまり環境音が書かれていなかったので、この記事を書こうと思った。

 環境音というのは、つまり自然の音や周りの音だ。主要キャラクターが話したり動いていなくても、町なら店の人の声や足音が聞こえる。鳥の声なんかも聞こえるだろう。風が吹いていれば木が揺れる音が聞こえるし、雨ならずっと雨が地面を打つ音が聞こえる。水たまりを踏んだら水の音が聞こえる。それらを全部表現するのはさすがに難しいが、書くことで間接的に場面を表現することが可能だ。

 まず、こういう音というのは普段はあまり気にしないものだ。ということは環境音を書くことで、キャラクターが話していないことがわかる。重苦しい空気なのか、何もすることがなくてボーっとしているのか、色々な想像ができるから、使い道はとても多い。さらに、鳥の声だったら明るいイメージ、雨音なら不安なイメージがあるので、天候にスポットを当てるだけでキャラクターの感情を表現することができる。無視されがちだが、環境音にはとても大事な役割があるのだ。

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 環境音を書いてみると、より場面の視野を拡張することもできる。森の木が揺れていればそこには鳥がいるかも知れないと考えることができる。虫が飛んでいる音を一回でも出せば、そこには生物がたくさん暮らしているだろうことがわかる。特に虫は基本的にどこにでもいるはずなので、たまに鳴き声や羽音を書くだけでその世界に存在する動物をかなり増やすことができる。そうすることで、虫が全くいない不自然さをなくし、より実際の町やその他の空間を表現できるのだ。

 最近は科学が進歩したことで、音響に環境音が細かく入っているゲームがたくさん登場している。そうすることでその音に耳を傾け、ちょっと休憩したりそれ自体を楽しむ時間が生まれる。ゲームと違って小説は文字しか表現する手段がないが、それを最大限駆使すれば、人間の脳によってイメージは保管されよりリアルに、より鮮明に物語を書くことができる。物語にとって違和感は天敵だから、それを避けるために色々な情報を散りばめることが重要だと私は考える。

 

 今回は短めだが、環境音について説明してみた。使いすぎると物語が進まなくなってしまうので、最初は天気を考えてそれに関係する音を入れてみると良いのではないだろうか。慣れてきたら、その世界特有のきれいな鳴き声の生き物、人工物の音や人の声を入れてみると良い。これらは物語の世界をさらに広げ、より小さな気づきに気づかせるものにしてくれる。