オレオのアニメ・ラノベ・ネット小説評論とか

主にネット小説に関するアイデアを投稿しています。もし気に入ったものがあれば、自由に使っていただいて構いません。よければ、Twitterに、執筆している作品の紹介とともに連絡してみてくださいね。

【深夜アニメ】技術は進化しているのにクオリティが下がる悲しいアニメの理由を考えるPart2

 自称アニメ・ラノベ評論家、オレオだ。今年最後に、100日前に深夜アニメの話を書き終えることにした。来年に書こうと思っているネット小説についての内容も考えてあるので、来年もよろしく頼む。

 

 

 前回は、ニコニコ動画が衰退したことによる視聴者側の創作について話した。今回は、放送されているアニメ自体のクオリティについて書いていく。今回の案は、制作費用が足りないとか、時間がないだとかは完全に無視していくので、それを理解したうえで読んでほしい。

 

 

〇最近のアニメは動きが弱い

 皆さんも感じていることだと思うが、最近のアニメ(特になろう系)は5年前くらいと比べて明らかにアニメーションの動きが弱い。戦闘シーンはある程度気合が入っていることが多いが、これは戦闘がメインなのだから当たり前のことだ。問題は、日常パートや話し合いをしているときである。

 といっても、アニメーションの制作には限度があるから、呼吸だとか瞬きの回数とかまで厳密に再現するのは不可能に近い。だから、ある程度はキャラが固まってしゃべることは、何も問題がないだろう。そんなことを気にしていたら、難易度は際限なく高まってしまう。

 では、私が何をもって動きが弱いと言っているのかというと、

「会話の途中に挟まれるべき癖や仕草がない。またはそこに注目するような描写ができていない」

「髪や服の揺れがあまり書かれておらず、空気の流れを感じられない」

この2つである。順に、私が考える改善策を書いていく。

 まず前者だが、これは、脚本家か原作者に問題がある。特に、最近のネット小説は仕草などを端折る傾向にあるので、小説を書く人は注意するとよい。人間誰でも、必ず癖があるし、誰かにアピールするための何気ない仕草を、無意識のうちにやっているものだ。それをしっかりと書くことで、キャラクターを生き生きと描くことができるし、みんなが苦労しそうなキャラ付けもすることができるだろう。

 後者は、キャラクターが「その世界で生きている」という証拠であり、「世界に空気が流れている」ということの証明だ。いつか、テレビ番組でジブリの特集がやっていた。ジブリの映画製作は、髪だけでなく、服の揺れを細かく描写しているから、風の表現が上手いそうだ。これは、映像だけでなく文章でも活かせることだ。物語を書くときは、これを頭の片隅に入れておくとよいだろう。

 

 

〇最近のアニメのエフェクトは個性がない

 最近、ネット小説が原作のアニメが多くなってきたことで、戦闘シーンを書く作品が非常に増えてきている。爆発や剣技はもちろんのこと、魔方陣を描く作品が増えていると、私は感じている。

 さて、武器の話は見せ方が色々あるからおいておくとして、今回私が言いたいのは、「魔法」についてだ。魔法を扱った作品は昔からいろいろあるし、子供向けの作品にもよく登場するが、最近は深夜アニメにその波が来ている。個人的には、繊細にデザインされた魔方陣が回る演出が好きだ。

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 魔法は、その性質上基本的に何でもありで、作品によってさまざまな姿を見せる。ここが魔法を使っている作品の1番の差別化ポイントであり、読んでいてワクワクする部分だ。しかし、最近のアニメを見ていると、どの作品もエフェクトが変わらないように見える。

 そもそも、魔法のエフェクトを考えているのは誰だろうか。1番は、原作者だろう。作者があらかじめ、光をまとったとか、何色の文様がとかを描いていれば、イメージを固めるのは簡単だ。次に漫画やアニメを描く人。これは、原作には書かれていないから、映像化するためにエフェクトを追加するパターンだ。私は、原作者がしっかりと魔法の描写をすべきだと考える。

 小説をもとにアニメや漫画を描く人は、色々な作品を描いていることがほとんどだろう。ということは、ある程度「魔法」のイメージは固まってしまっているのだ。それに比べて、1から全てを思いのままにかける原作者は、自分で、自由に「魔法」を描くことができる。

 自由にできるということは、極論「魔法らしさ」が全くないものを魔法と呼ぶことが可能になるわけだ。それを1人で決める権利が、ネット小説家には与えられている。職業作家は別かもしれないが。イメージに縛られずに自由に発想することでしか、個性を生む手段はないのだ。だから、是非ともバトル系小説を書くときは、自分が新たな「魔法」を確立するくらいの気持ちで、エフェクトを自在に操ってほしい。

 

 

 今回をもって、ひとまず深夜アニメについての考察はおしまいとする。まだまだ考えられることはあるので、思いついたらその都度書いていければと思う。ネット小説とも関連することはたくさんあるはずだ。もっといろいろな角度から、アニメや漫画を見てみると、面白いと思う。

 

 

〇今年終わりのあいさつ

 3月の終わりから、休止期間はあったもののおよそ9か月、見てくださってありがとうございました。最近知ってくださった方は、気に入っていただけたなら幸いです。どちらかというと最初のほうの記事に、ネット小説の個性の出し方アイデアを書いたものがありますので、良ければ見てみてください。

 いろいろなことを書いてきましたが、これは見てくださっている方がいるからです。私はもともと飽きやすいので、ここまで続けてこられて、そしてこれからも続けていきたいと思っていることに驚いています。特に、ツイッターでいろいろな反応を返してくれた方々には感謝しております。今後ともよろしくお願いいたします。

 来年の目標としましては、活動を始めたころに紹介するといってそのままの小説を紹介することを念頭に置きたいと思います。ひとまず、休止中に更新がたくさんされていると思いますので、それを読み終え次第、ご連絡したいと思います。そのほかにも、もし私に意見を聞きたいというネット小説家様がいましたら、ツイッターのDMやリプライを送っていただけると嬉しいです。

 それでは皆様、よいお年をお迎えください。来年もよろしくお願いします。