ルビの振りかた、頻度、どうしてる?
自称アニメ・ラノベ評論家、オレオだ。最近ネット小説が原作のライトノベルを色々読んでいる。作者や出版社によって書き方が違うので、非常に興味深い。勉強になることもたくさんあるので、これからも続けてみようと思う。
ネット小説は、人によって書き方がかなり異なるものだ。ジャンルによって、一人称か三人称か、好みなど、いろいろな理由があるが、私は個性があって面白いと思う。
しかし、ルビ(ふりがな)は、読みやすさに直結するので、ある程度の基準を設けて書きべきだと思っている。今回は、どの程度の頻度で、どの文字に振るべきかを書いてみる。
○書籍だとどうなっているか
まず1番参考になるであろう、書籍化されている物語を見てみよう。私が持っている数作品(別々の出版社)を見比べたところおおよそほとんどの作品で、ルビの振り方は共通していた。調べてみると、ルビの振り方のは一定のルールがあるらしい。流石に今からそれを調べるわけにはいかないので、気になったところをピックアップしてみる。
・漢字を使う固有名詞は、見開き1ページごとの初登場時にルビを振る。
・作品独自の読み方をするものも、見開き1ページごとの初登場時にルビを振る。
・普段あまり見ないような熟語や、ある程度難しい漢字(おそらく中学生で習う程度)も、見開き1ページごとの初登場時にルビを振る。また、四字熟語にもルビを振る。
・セリフの中で、読み方がなまるところはルビを振る。
こんな感じだ。どうだろうか。意外と多いと感じたと思う。作品によるだろうが、基本的に見開き1ページには、平均ルビが2、3くらいあるようだ。
○ネット小説風にアレンジしてみよう
ルールを覚えて正しく使うのが1番だが、そんな知識を前提にせず、自由にかけるのがネット小説のいいところだ。とはいえ、読みやすさを考えると、今のネット小説はルビを振らなすぎだ。だから、書籍を参考に、どれくらいルビを振るべきか考えてみた。
・1話ごとの初登場時に、固有名詞にルビを振る。
・独自の読み方をするものも同様に。特にスキルとか魔法とか装備とか、独自の物質とかは、全部振っても良いかもしれない。
・少しでも読むのが難しかったり、ごちゃごちゃしている文字にはルビを振る。例を出すと「鱗粉」みたいなものは、個人的にパッと読みづらい。
・四字熟語、普段見ない漢字にはルビを振る。特に「此処」「暫く」などはひらがなでも良いくらい。
・セリフでなまるところは全てルビを振る。例えば「面倒臭い(めんどくせえ)」。こういうのをしっかりしていると、キャラクターを作り込むことができる。
と、こんなところか。ルビを振るのが苦手とか、見にくいと言われたことがある人は、参考にしてみてほしい。
今回はだいぶ短いが、これで終わりにする。ルビを正しく使えば、固有名詞や独自言語をたくさん登場させても理解され易くなるので、どの程度使うか、探ってみると良いと思う。
読まれるところまではSNSを使えばどうとでもできるが、固定ファンがつくには、面白さだけでなく、読みやすさも大事だ。これまでの自分の作品を振り返ってみて、最初の方だけでも、直してみてはいかがだろうか。
早速1週間に1度の更新を破ってしまったような気が……。まあ、あくまで趣味だからいいのだが、もう少しこのだらしなさを直せるように努力することにしよう。