オレオのアニメ・ラノベ・ネット小説評論とか

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ラノベタイトルを必殺技名に極振りして読者の目を引け!

 自称アニメ・ラノベ評論家。オレオだ。今回は、ライトノベルの主人公が使う必殺技について書いていく。

 

 必殺技とは何か。それは、ヒーローまたはヒロインなどのキャラクターが放つ強力な一撃である。だいたい戦闘の終盤に使って敵を倒すため一番印象に残る技であり、まさにそのキャラクターの究極の技だろう。「必殺技」と書いてはいるが、"必ず殺す”というわけではないものが多く、中には攻撃性能を持たないものも存在する。そんな必殺技であるが、人気なものは昔の作品であっても記憶に残っている人がおおく、非常にファンが多い。

 今のインターネット小説は、タイトルで目を引かないと作品の海に沈んで行ってしまうため、ぱっとわかる魅力が必要だ。魅力のひとつとして、「能力」というカテゴリーに入る言葉を多く見かける。例えば、「転移能力」「収納魔法」「最弱のなんたら」「全属性」など。正直今からこれをやっても数ある作品の一つになってしまい、大ヒットには至らないと思われる。そこで、オリジナルの必殺技をタイトルに入れてみてはどうかと提案する。

 先ほども書いた通り必殺技は人を惹きつける力が大きく、強い中毒性がある。自分で名前と効果を考えるから、他の作品と被ることはほとんどないし、戦闘シーンにリズムが生まれるから、読みやすくなるはずだ。そもそも、最近の作品には「主人公が持ちうる最高の技」事態は存在しても、そのほとんどは「必殺技」とはいえないものばかりだ。あえて「必殺技」という言葉を使うことで、印象は深まるのではないだろうか。それと、「必殺技」は別に一撃で決める技ではなくていいと思う。名前が決まっていてオリジナリティがあることが重要だ。

 ここまで、必殺技の魅力を書いてきたが、ここには注意点も存在する。

 1つ目は、タイトルの情報が曖昧になってしまうことだ。タイトルであらすじを書かなければいけないのに、オリジナルの必殺技を軸にしてそれを作成すると、話の流れがつかめなくなってしまう。対策としては、ひたすらタイトルを長く書くか、漢字で意味が分かるようにした上でルビを振ることで印象を付けるかどちらかになるだろう。どちらもあまり良い案とはいえない。思案する余地がある課題だ。

 2つ目は、「必殺技」という言葉をタイトルに入れてしまうと、途端につまらなく見えてしまうことだ。タイトルに書くくらいだからそれでワンパンなんでしょ。という風になってしまう。これは、別に必殺技と書かなければいいだけなので、どうにでもなると思う。ただ、"必ず殺す”技だと思わせない書き方があればとても有効な手段かもしれない。

 3つ目。タイトルを見ただけで、必殺技だとわかってもらう必要があるのだ。ライトノベルには「とある魔術の禁書目録」などの様に、熟語にルビを振っているタイトルがいくつもある。これらと勘違いされないようなタイトルを考える必要があり、やはり文章が長くなってしまう。

 最後に、戦闘がワンパターンになりがちなことだ。毎回戦闘になると、なんやかんやしてから必殺技ドーンで勝ち。これではいけない。読者は確実に飽きてしまうだろう。子供向けのヒーロー番組と一緒になってしまうのをさけるために、使いどころを考えなければいけない。何かしらのデメリットを考えるべきだろう。主人公の思考能力も高くなければいけない。

 正直注意点を見ると、「必殺技」をタイトルにいれるのはとても難しいと思う。結局なんだかんだ言っても、人がすぐに集まるのは「最弱(最強)なんとか」とか「スライム」とか「なんとかスキル」なんだろうし、それに即効性で勝つのは難しいかもしれない。それでも、何かとグダりがちな戦闘を面白くする特効薬であり、今までとは違うタイトルの作り方である「必殺技」は、ライトノベル界に新たな風を吹かせると私は確信しているのだ。ロマンを追い求める人は、とても輝いて見えるし、私は応援する。

 

 手っ取り早く人気になりたいという人は、流行に乗っかるべきだ。それが一番人の目にとまることは知っている。でも、もし2作目を書くという人、必殺技をいれつつタイトルを作れるという人がいたら、ぜひチャレンジしてみてほしい。マンネリ化してしまったライトノベルに新たな時代を築き上げるのだ。