オレオのアニメ・ラノベ・ネット小説評論とか

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【ライトノベル】主人公が特別なのは当たり前。だけど……

 自称アニメ・ラノベ評論家。オレオだ。最近、甘いハーブティーをよく飲んでいる。暑さを紛らわしてくれるので、かなりおすすめだ。昔の人たちは、どうやって暑さをしのいでいたのだろうか。


 今回は、ライトノベルの主人公について書いていく。私は昔、「何で主人公は特別な能力を持っているのか」「何で主人公は恵まれるのか」という疑問を持っていた。それの私なりの答えと、さらに考えられることも色々あるので、それも書いていく。

〇主人公が特別な理由

 主人公は、その物語において特別な存在である。バトルものなら、最終的に全キャラクター中かなりの強さにまで成長するし、恋愛ものなら、多くのキャラクターに好かれることも当たり前のようにある。さて、なぜそうなるのか。私は、その理由を
「その物語で1番活躍するキャラクターが主人公になるから」
だと結論付けた。物語で書かれている世界が存在することを前提とし、その世界で1番活躍する人物が主人公になるのだ。それが1番盛り上がるし、書き手としても、それが1番楽しいだろう。
 この考え方は、「物語を作る」というよりは、「その世界の出来事を書き記す」というイメージのもとに出来上がっているわけで、順序が逆のような気がするが、私にはそういう考え方しかできなかった。皆さんはどう思うのか、良ければ教えてほしい。
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〇主人公の特別な力

 では、物語を面白くするために、主人公はどんな特別な能力を持っているのだろうか。
 だいたいどんなジャンルにも存在するのは、

・人を引き寄せる魅力
・一般人よりも優れた頭脳または戦闘能力など

だ。最低でも1つ目は、どんな主人公にも当てはまると思われる。そうでなければ多くのキャラクターを物語に絡ませるのは難しい。それに、主人公と他キャラクターとの関係が変わっていくのも物語の楽しみの1つだからだ。
 人を引き寄せる魅力とは、例えば優れた頭脳や戦闘能力。それから、「人とは違う考え方を持っているキャラ」だ。これらを持っているキャラが主人公になることで、所謂「一般人」とは違うことを考えることができ、読者はそれに驚く。これこそが、「作品の魅力」につながるのだ。

〇特別な能力は、特別強い力ではない

 さて、特別な能力について少し説明したが、今回の要は
「主人公が持つべき特別な能力は、その世界で特別強い能力ではない」
ということである。
 え?さっき「一般人よりも優れた戦闘能力」があればいいって言っていたって?確かに言った。だが、それは「強い力を何も考えずに振り回す主人公」のことではない。強い力を持つならば、それを上手く扱うための知能や、自分勝手に使わないための自制心が必要だ。それに加え、強い力の使い方を常に考える向上心がないといけない。
 何がいけないのか。別にそんなものなくても物語は成立すると思う人もいるかもしれない。確かに、能力の派手さというのは物語のスパイスの1つとして大切なことなのかもしれない。ただ、それ自体は主人公の魅力にはなりえないのだ。それをどのように扱うのか。それによってどのように主人公の考え方が変化していくのかが重要なのである。でなければ、主人公は別に誰であっても良いということになってしまう。たまたまその能力を得ていただけ。「これを着れば誰だってきれいになれる」服を用意して一時の優越感を得るのではなく、自分を磨くべきだということである。

〇主人公の考え方をちゃんと決めておく

 これらのことから、
「主人公の考え方を1番最初に決めておく」
ことが、作品の魅力に繋がるのだと言えると思う。この作品ではどのような主人公を見せたいのか。周りの人とどのようにかかわるのか。そうやっていくことで、自然と物語は出来上がっていく。もし何か書きたいシチュエーションがあるのなら、それを自然と行う主人公を書くべきだし、主人公の思考を深く考えれば、主人公がやりたいことが浮かび上がってくる。そうやっていくことで、主人公が生きている世界が形成されていくのである。


 1つ1つの項目があまりつながらず、読みにくかったかったらすまない。私は、小説は、あったかもしれない世界を体験するものだと認識している。だから、主人公をはじめとするキャラクターたちには生き生きしていてほしい。そのキャラクターならどのように考えるか。どの選択をするのか。それを、テンプレなんか無視して、作者の考え方で書いてほしいと思っている。


 私は時々頭が痛くなることがあるのだが、そういうキャラクターはバトルものでは全くいないように思う。既存の概念にとらわれず、今まで体験したことを総動員して物語を作ると、よりリアルな世界が書けるのではないだろうか。