オレオのアニメ・ラノベ・ネット小説評論とか

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漫画やアニメ、ドラマとは違う「小説の良さ」を理解せよ

 自称アニメ・ラノベ評論家、オレオだ。皆さんは、漫画と小説、買うのはどちらが多いだろうか。私はもちろん小説だ。漫画は絵が魅力だと思うのだが、私はそこにあまり惹かれない。小説のほうが情報量が多いし、1冊あたりの物語の量も多いので、お得な気がするのだ。

 

 

 ネット小説を書くときに、意識するとよい点はいくつかあると思うが、今回は「小説だからこそ書ける魅力の引き出し方」を書いてみよう。

 そもそも、ネット小説を書いている人たちは、なぜ「小説」という媒体で書いているのだろうか(ツイッターで質問したところ、物語を書くときに手軽だったからという回答が多かった)。どんな理由にしろ、せっかくなら漫画やアニメでは出すことのできない「小説ならではの良さ」を出してみようではないか。でないと、例えば人気が出て書籍化して漫画化もしたとしても、

「この内容だったら漫画だけ買えばよくね?」

という事態になりかねない。

 

〇小説以外の媒体の良さ

 

 小説の良さだけ書いても比べることができないので、それ以外の媒体の利点を簡単に紹介する。

 

漫画:絵が中心でキャラクターの表情や建物などを表現しやすい。アニメと違い、文字を背景に入れたり、効果音を文字にすることで新たな形を生み出すことができる。ほかの媒体と違って画面自体がコマによって区切られているため、画面(コマ)自体を表現に使うことができる(例えばコマを突き破る)。

アニメ:小説の物語が、漫画の絵が、「動く!カラフルになる!しゃべる!」。はい。神。それだけで語れるような気がするがもう少し詳しく。主題歌やBGMがつくことでさらにその作品の印象が大きくなる。画像が動き、効果音も付くのでより派手な演出ができる。アニメならではのタッチにより、マンガよりもより色々なパターンの絵を描くことが可能。

実写ドラマ・映画:原作ファンのほとんどが嫌うし、私も嫌いだが、利点もある。それは「原作者の手からある程度離れることにより、その物語の新たな可能性や新たな世界戦ができる(成功する確率は低い)」、「原作やアニメに興味ない人からファンがつく可能性がある」の2点である。デメリットならいくらでも書けるが、それはまた別の機会に。

 

 それぞれとがった特徴があり、それぞれ良さがあることが分かっただろう。アニメ見たから話し知ってるし、原作は読まなくても大丈夫かと言われたらそんなことは全くないし、逆もしかりだ。予算が許すなら、大好きな作品だけでも全種類堪能すべきである。

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〇小説ならではの良さ

 

 さて、本題の「小説だからこその魅力」を紹介しよう。

 

1.ほかの媒体よりも情報量と、それを詰め込める容量が圧倒的に多い

 小説は、絵ではなく文字ですべての情報を書く必要がある。直感的にわかる「絵」を使う他の媒体と違って、説明が大変だし、難しい。だが、どこまでも抽象的である「文字」であるがゆえに、「読者のイメージ」で補完を行うことができる。小説には、突き詰めて1つのものを描写したとき、他の媒体よりも圧倒的に多い情報を読者に伝えることができるのだ。自分の頭で想像するのだから、自分が体験していると錯覚できるほどの表現ができれば、情報を取り入れるだけの他の媒体よりも鮮明なものが書けるのだ。

 そして、1つ(1冊、1話)あたりに詰め込める情報の容量が多いので、ひたすら情景を描写することも理論上は可能だ。ネット小説なら、文字数の制限が全くないので、気が済むまで情報を詰めることができる。まあ、読者が飽きないように工夫は必要だが。

 

2.キャラクターの心境を簡単に描写できる

 漫画やアニメ、ドラマだとどうしても展開が早くなってしまうし、いっぺんに見なければところが多い。それに比べて小説は説明が全部文字だから、色々なところにフォーカスすることができる。その中でも、他の媒体ではなかなかできないのが「キャラクターの心境の描写」である。キャラクターが風景や人物などを見て思ったことや、せりふの陰で思っていることなどを簡単に書くことができるのだ。特に1人称視点の作品だと書きやすいだろう。これは、マンガやアニメなどになったときに「キャラクターの表情」や「短いセリフ」に置き換わってしまうので、原作小説を読んだときに初めて発覚することがよくある。書けば書くだけキャラクターの性格や意思が読者に伝わるので、話のテンポが悪くならない程度に入れてみるとよいだろう。

 

3.普段ならどうでもいいことをいくらでも書ける

 漫画やアニメになったら絶対書かない、小説だからこそ書けることはまだある。先ほども言ったが、小説は物語の進行を重視しなければどこにでもフォーカスすることができる。情報の容量が大きいからだ。だから例えば、窓にたまたまやってきてとまった小さい昆虫をしばらく眺めて思いを語ってみるのもいいし、話と話の間にちょっとした会話シーンを入れてみるのもいい。こんなどうでもよいことでも、(作風によるが)読者は作者の思いを理解しようとしてくれる。ともに楽しんでくれる。それが小説の良いところだ。

 

 

 どうだっただろうか。一言にまとめてしまうと、情報をとにかくたくさん書くことができるということだ。だから、ちょっとしたことでも文にするのだ。ここにいたら主人公はこう思うだろう。この人は実はこんなことを考えているだろう。そんなことを書くことが、「小説を作る」ことなのだと思う。

 

 

 このブログを書き始めてはや2か月ちょい。だんだんとタイピングに慣れ、それに伴い文字数も増え……。そしてこれを知って読んでくれる人も少しずつ増えてくれている。この調子で、ネット小説界に私の考えが溶け込んでくれるとよいと思う。