オレオのアニメ・ラノベ・ネット小説評論とか

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新・「なろう系異世界小説」で「ステータス」を設定するのは損ではないかpart2

 自称アニメ・ラノベ評論家、オレオだ。1週間以上期間が開いてしまった。これはただの趣味だし、更新日を決めているわけではないから、だからといって読者に謝ったり自分を責める必要はないと思っている。ただ、せっかくついてくれた読者が離れてしまうのは本意ではないので、まあ日常生活に支障がない程度にやっていこうと思っている。大学受験が終わるまではまばらになると思うが、これからも見てくれたら嬉しい。

 

 

 前回の続きを書いていこう、と思ったのだが、間が開いてしまったので内容を確認……。なるほど、「ステータスの数値は、実際の人間にとっては曖昧だ」ということを話したのだったな。では、今回はそれについてもっと詳しくみていこう。

 

〇損だと思う理由②「体力の数値が扱いづらすぎる」

 

 ステータスには、「HP」ヒットポイントという数値がある。これは、その生命体の体力を表すものだ。「ヒット」というくらいだから、ゲームでは攻撃が当たったときに元の数値からダメージ分が引かれて体力を計算している。ここでは、これを本当の人間でやったらどういう風に表せばいいのかを考えていく。

 さて、まずは生身の人間が傷を負ったとき、どのようにして体力が減っていくのかを考えてみよう。

 例えば、男性Aがナイフでわき腹を刺されたとしよう。ステータスには「HP80/100」と表示された。さて、ゲームならここで計算は終了で、「体力が5分の1削られた」わけだ。じゃあ後4回食らったら死んでしまう。これで終わりである。

 だが、小説の世界は現実だ。現実の人間は、それだけで終わるわけにはいかない。さて、先ほどのように体力が一瞬で5分の1削られたとして、その後の男性Aはどうなるのかというと

 

・血が出続けて体力が減り続ける

・痛みによって身体能力が低下する

・痛みに慣れていなければ意識を落としたり、発狂したりする

・治った後も後遺症が残ったり、トラウマになったりする可能性がある

・傷口から病原菌が入ったりして、病気になる可能性がある

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素人が思いつくだけでも、これだけのことが起こるのである。まあ、後半2つは傷がついてすぐのことではないのでおいておくとしても、上のほうはステータスに反映しなければならない。

 これらのことを考慮すると、けがした後ステータスを表示したときに、大量のバッドステータスを書き足さなければならない。しかも、血が流れていけばいくほどそれは大きくなるし、一定を超えたら眩暈や思考力低下すら起きてしまうのだ。こんなことをやっていては、もう物語の進み具合など目に入らなくなってしまう。

 だが、これには楽な解決方法があるのだ。それは、「戦闘シーンではステータスを表示しないこと」である。そうすれば、怪我をしたら発生する能力変化を状況として説明するだけでいいし、面倒なことはスルー出来る。能力を使うときや新たに習得したときだけ部分的に表示すれば、読者が混乱することも少ないだろう。

 でも正直、そういう作品をたくさん見てきた私からすれば、「そんなに書くのが面倒なら最初から書かないほうがいいのでは?」と思ってしまうのだ。だから、ステータスを表示するのであれば、それを存分に生かした、「ステータス特化系小説」にするくらいの気持ちを持ったほうが1周回って面白いと思っている。

 

 

 いかがだっただろうか。もうすでに、「ステータスって面倒くさい」と思ってもらえているかと思う。

 小説を読んでいるときは、そんな細かいことは気にしないかもしれないが、「よく考えてみると引っかかる」というのは、かなり厄介なものである。その作品を読むたびに、その考えが頭をよぎってしまうのだから。

 だから、そういう小さな問題をなくし、どこまで自然に書けるか。それを追求してみるのも、ファンタジー作品を書くうえでは重要なことであるし、とても面白いことだと思うのである。

 

 

 短いが、今回はこれで終わりにする。明日時間があったらまた更新するので、良ければ見てほしい。詳しくはツイッターで。

 最近の記事はどれもこの倍くらいの量があったが、このくらいの長さで、短い間隔の投稿のほうがいい気がしてきた。まあ、結局はその日の気分次第なのだが。ではまた次回。