オレオのアニメ・ラノベ・ネット小説評論とか

主にネット小説に関するアイデアを投稿しています。もし気に入ったものがあれば、自由に使っていただいて構いません。よければ、Twitterに、執筆している作品の紹介とともに連絡してみてくださいね。

流行の歌を聴かない私がアニメソングにはまる理由を分析

 自称アニメ・ラノベ評論家。オレオだ。今回は、私がアニメソング(以降アニソン)(ここでは主に深夜アニメのものを指す)をよく聴く理由を書いていこうと思う。評論家らしく、感情じゃなくてちゃんと分析していくつもりだ。(あくまで個人的な意見であり、この世に存在するあらゆる楽曲を否定するつもりは一切ありません。)
f:id:ReotoAoki:20200325211406p:plain
 まず初めに、私は音楽を聴くのが大好きだ。暇な時間ができても音楽があれば一時間以上退屈せずに過ごせる時間があるし、自転車に乗っているときも好きな歌を口ずさみながら走るのがほとんどだ。ただ、私が聴いているのは、クラシックでもロックでもPOPでもなく、決まってアニソンだ。流行している曲が流れてもまったく感動しないが、アニソン(またはアニソン歌手が歌っている歌)が流れた瞬間心が躍りだす。ちなみに、アニソン以外が全部嫌いなわけではなく、流れてきて、あっこれは好きだな。となることもたまにある。それでも、何度も聞きたいと思うものはほとんどない。
 さて、この違いは何なのだろうか。私の好みが大いに関係していることは間違いないが、それだけではないと私は考えている。私が考える違いについて、ひとつづつ説明していこう。

1.世界観の重厚さ

 一番大きな理由はこれなのではないだろうか。まず、歌というのは一定の短い時間(一般的には3分半から4分半くらいだろうか)の間に、曲に乗せて何かを表現するものだ。それは、歌詞であり、音程であり、ボリュームであり、歌い方であり、ダンスや服などの見た目だ。それらが、よく音楽番組に流れている曲にはあまり感じられないのだ。簡単に言ってしまえば、その曲に対する必死さだ。本当に感動すると曲というのは、曲で世界を一つ作りだしてしまうのだ。それこそ、映画を一本見たような、小説を一冊読み終えたような気分になるのだ。
 なんでアニソンはそんな気持ちになる曲が多いのか。それは、「アニメ」というもとになった話があるからだろう。よくテレビで流れる曲は、「恋愛」や「卒業」など、テーマや聞いてほしい人は決まっているものの、実際に誰かが(特に歌手)が体験したものではないことが多い。だからこそ、言葉に重みがないのだ。私にとっては、それらは何かを伝えようという気が、足りない。じゃあアニソンはどうなのか。先ほども言った通り、アニソンには原作が存在するのだ。つまり、アニメという「フィクションでありながら確実に存在する世界」について語っているのがアニソンなのだ。アニソンシンガーであり、アニソンの作詞作曲をしている「オーイシマサヨシ」さんは、曲を作るときにそのアニメの評価や感想をインタビューするそうだ。このように、極限までアニメの世界観を再現するために曲が作られ、歌われているのだ。だから、まるでその世界に入ったような、主人公になったような気持ちで曲を聴くことができ、我々は感動するのだ。これは、実際にアニメを見ていなくても感じることができるだろう。
 これらは、ドラマや映画の主題歌にも当てはまるかもしれない。だがアニメほど話に寄せている歌詞をみたことがあまりないので、やはり物足りない感じがする。
 
2.アニソン歌手は歌い方や見せ方が上手い。聴いているほうが一体になれる

 アニソンの歌手のライブを見たことがあるだろうか。アニソンには、決まった合いの手や客が一緒に歌う場面があることが多く、一体感が他の歌とは比べ物にならないほど大きい。そして、聴いている客も恥じらいは吹き飛び(もともとない人が多い気もする)一緒に盛り上がるのだ。だから、たとえ知らない曲でも盛り上がれるし、テレビで映像を見るだけでも一緒に合いの手を入れたくなるような没入感がある。
 また、アニソンにはキャラソンと呼ばれる「声優がアニメのキャラクターを演じながらキャラクターとして歌う歌」というものがあるのだが、それを含めてもアニソン歌手は歌がとても上手い。歌手なんだから当たり前と思うかもしれないが、皆さんは「この人の歌い方好きじゃない。」と思ったことはないだろうか。私はある。でも、アニソンに限ってはそう思ったことはない。たとえ知らない人でも、デビューしたばかりでも、聴いていて不快になったことがないのだ。本当にきれいで、かっこいい曲が多いのだ。アニソン歌手の歌自体が好きな理由はこれだ。また、歌手のバックにアニメの映像を流すことがあり、どこまでもアニメと一緒に楽しむ歌になっているところが聴いていて感動する点である。

 
 今回はアニソンの良さについて書いてみたが、どうだっただろうか。アニソンを聞いたことがなかった人、今まで敬遠していた人も、ぜひ聴いてみてほしい。そして、好きなジャンルを見つけてほしい。アニソンといっても、テンポの良い曲もあれば、透き通った心が震えるような曲もある。最近は「鬼滅の刃」などの影響で、アニソン歌手が色々な年代の人に認知されてきている。こんなに素晴らしいアニソンの世界を、より多くの人に知ってもらえれば嬉しい。