オレオのアニメ・ラノベ・ネット小説評論とか

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私が思うライトノベルあるある考察Part2

 自称アニメ・ラノベ評論家。オレオだ。まだかきたいことがあったので、昨日に引き続き、ライトノベルあるあるを書いていくことにする。今回は異世界系ばかりになった。あるあるに対して批判を書いているが、私が思う解決策も書いたつもりだ。

 

1.チョロインしかいない。(異世界系)

 

 まず「チョロイン」とは、「ちょろいヒロイン」の略。つまりは主人公がその人に対して熱心にアプローチしたわけではないのに勝手に主人公のことを好きになったり、ちょっと危機を救ったり助けたりしたら好きになったりという性格の女性キャラのことである。

 それ自体が悪いと思っているわけではない。1人くらい主人公を勝手に慕ってくれる人がいてもいいと思うし、それは作者の願望を具現化した存在なのだから。

 ただ、問題なのは、そんな人が大量に存在することなのである。別にハーレムを作ろうがデートしまくろうが作者の自由なのだが、私が言いたいことは

 

 「それ、バトルものじゃなくてよくね。」

 

 ということである。せっかく主人公が無双したり成長していく過程を見にきているのに、ヒロインとのデート(ヒロイン攻略ではなくただのイチャイチャ)を見せられるのは、趣旨がずれてるんじゃないかなあと思うわけである。作者の欲求を一度に満たそうという気持ちは理解できるが、他の人に読んでもらいたいと思うのであれば、どっちも中途半端にするのではなく、どちらかによせて、もう一方は息抜きくらいに考えたほうが良い作品になるような気がする。

 

2.地球ですでに強い。(異世界系)

 

 異世界に飛ばされてしまった主人公。さあ武器で敵を倒さなければならない。

 

 「剣道有段者だったし、両手剣にするか。」

 

 Why?

 どうして主人公を最初からある程度強くするんだ?断言しよう。作者も読者も現実で強い主人公は望んでいない。みんな主人公に夢を見て、こんな自分でも異世界に行ったら輝けるんだ、と思いたいのだ。それなのに、最初から強かったら、つまり現実で才能があって努力しているやつが飛ばされたらダメだろう。主人公と読者の一体感が薄れてしまうではないか。

 主人公を強くしようとするあまり、物語のコンセプトを忘れてはいないか?主人公が必死に考え、試行錯誤していくところに感動があるのではないのか?そう私は問いたい。

 ちなみに、これはあくまで主人公がどん底から成り上がるパターンに当てはまる話であって、最初から最強で無双したい人は現実で強くてもいいと思う。どうせチートスキル使うんだし。

 

3.ありふれた科学知識を披露して俺TSUEEEEEEEEする。

 

 科学が発展していない世界で主人公が良くやること代表。水蒸気爆発、粉塵爆発など。まあ、別にいいんだけどね。それをやること自体は。でもね、それをいかにも「俺頭いい。魔法使いこなしてる!」みたいな空気でドヤ顔するのは読者としては微妙というか。正直イラっと来るのでやめてほしい。

 そんな中学生にもなれば知っている内容で自慢するのは、異世界人にとっては意外であっても、読者からすればまったくすごくない。失礼を承知で言わせてもらうが、

 

 「作者より頭のいいキャラクターは作れない」

 

という話がある通り、「お前その程度しか思いつかないの?」と思われるかも知れないし、「周りの知能を下げれば主人公が頭よく見える現象」だとしか思えないので、もう少し色々考えてみると良いと思う。科学的にしたいならもっと読者が感心するようなことを書くとか、戦闘描写を細かくするとか、できることはほかにもあるはずだ。

 

4.帝国、王国、連合国とか、統制の仕方分けすぎ

 

 国の名前、考えるのも覚えるのも大変。そんなとき、~国という部分を分けてしまえばあら不思議。国の名前なんかなくても伝わってしまう。でも、これでいいのか?国のトップや国民の在り方の違いとか考えるほうが大変じゃないのか?読者は国名が紛らわしくなければ混乱しないと思う。

 中世ヨーロッパはほとんどが王国だと思っていたので、実際に16世紀のヨーロッパの地図を調べてみたところ、ローマ帝国オスマン帝国以外の国はほとんどが王国。それ以外はほとんど見当たらない。共和国とか公国がひとつずつあるくらいだった。

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    異世界なんだから自由でいいじゃんと言われればそれまで(異世界は生活水準も中世ヨーロッパと全く違う)だが、国を治めるための知識があまりないのにたくさん種類を用意するのは、本末転倒だし意味不明になることもあるからやめたほうがいいと思う。というか、国同士で争う気があまりないなら、全部一緒の国でもいいのではないかと思うくらいだ。あ、でもそれだとみんな大好き隣国の姫がでてこないが。

 

 今回は異世界系の作品についていろいろな作品で疑問に思ったことを書いてみた。これを見て新たな作品に生かしてもらえたら嬉しい。まだまだあるあると思うことがたくさんあるので、新作アニメが始まるまでしばらく書くと思う。