オレオのアニメ・ラノベ・ネット小説評論とか

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小説の世界を一番気軽に堪能できる最強のネタ探し「散歩」講座

 自称アニメ・ラノベ評論家。オレオだ。コロナウイルスの影響により、外出自粛を心掛けている人が多いと思う。確かにそれはとても大事なことだが、日光に当たったり適度な運動をすることは必要だ。というわけで、今回は私がブログのネタ探しに行っている「散歩」を有効的に活用する方法を書こう。

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 まず第一に、今はコロナウイルスが流行っていて不要な外出を控えるべきなので、公園や人通りの多い場所は避けること。それから、体調が悪いときは周りへの影響を考慮して控えること。これらは守ってほしい。今は基本的に家でいるほうが安全だし、周りの迷惑になることも少ないからだ。

 

 それでは、「散歩」の魅力と小説への活かし方を書いていこう。たかが散歩だと思うなかれ。これを最大限に生かすことができれば、小説の表現の幅が大きく広がるはずだ。

 皆さんは普段生活する中で、移動手段は何だろうか。電車か車か自転車かバスか。ずっと歩きの人もいるかも知れないが、ほとんどの人は何かしらの乗り物を活用しているだろう。だが、「散歩」をする際は当然家からでて帰ってくるまで歩く。そしてここが大切なポイント。「周りの景色に注目しながら」歩くのだ。するとどうだろう。いつも通っている道でも、新たな発見が数えきれないほどあるはずだ。

 

用意するもの

 

 用意するものを説明する。といっても、必要最低限のものでいい。家のカギとか多少の金があればいいだろう。周りの景色を撮影したいならカメラやスマホを持っていけばいい。基本的に散歩をしているときは「何も使わない」方がいい。

 

景色に注目する

 

 景色に注目するというのが具体的にどういうことを指すのか説明しよう。とりあえず、私が一度に観察できたものを思いつく限り書いてみることにする。

 

①空の色。雲の形、色

②見かけた人の外見、人数、行動

③川にいる魚や飛んでいる鳥

④どんな店にどんな車が何台止まっているか

⑤車に乗っていた人はどんな人だったか(危ないことはしないように)

⑥どういう草花や木があったか

⑦地面の感触や種類(アスファルトや土など)

⑧建物の色、形

⑨周りから聞こえる音、人の声

⑩物の匂い

⑪どのような虫や小動物がいたか

 

 パッと思いついたのはこの11項目だった。これらのほとんどは、意識してみないとなかなか気づくことができない。特に動植物は乗り物に乗っていると観察できず、スルーしてしまうものだ。せっかく1人で自由に使える時間なのだから、とことん周りを見渡してみると良い。

 小説の執筆に生かせるものを探してみたければ、ぜひ①、③、⑥、⑦、⑧、⑨、⑩、⑪に重点を置いて観察してみてほしい。

 空は時間や季節によって様々な表情をし、一度として同じことはない。動植物も同じだ。今日見た生物は明日にはいないかもしれないし、つぼみだった花が咲いているかもしれない。これらの発見は、自然が現代よりも格段に多いであろう異世界の風景を描くのに大いに役立つだろう。異世界でなくても、このような些細なことに気が付ける繊細な人間は魅力的に映るかもしれない。小さな発見から話を広げられれば、色々な会話が生まれそうだ。

 また、普段聞いている何気ない音や地面の感触、今いる場所の匂いを小説に書いて表している人は(少なくともネット小説を書いている人の中には)ほとんどいないだろう。これらは話の本筋にはあまり影響を与えないが、キャラクターが感じていることをたくさん描写することで、読者はその世界に入り込んだような気持ちになれる。作者にとっても、書いている世界についてもっと鮮明にイメージすることができるだろう。ほら、魔法はイメージが大事なんだろう?小説を書くという「世界を創造する魔法」にも、イメージは大切なんだ。

 

自分は何をしながら歩いたか

 

 実際に歩いてみて、何をしていただろうか。普段やることが山済みな人は、散歩という解放されて観察しかすることがないとき、他に何をするだろう。私の場合は歌を歌いながら歩いている(ウイルス感染には注意すること)。周りに人はいないし響かないんだから構うことはない。好きなアニメソングを歌いながら歩けば、ストレス発散になるし気分も爽快だ。家に帰った時にはすっきりした気持ちになれる。

 これも小説に生かすことができる。現代のようにいつもスマホを持っていない時代の話を書くとき、キャラクターが移動するシーンで何をしているか考えたことがあるだろうか。仲間がいれば遠足のように話しながら歩くだろうか。1人の時は私のように歌でも歌っているのだろうか。そういう表現を学ぶことができるのだ。そして、それは実体験だから読者にも伝わるほどのリアリティを持った話になることだろう。

 

 「散歩」したくなっただろうか?私はそこそこ田舎に住んでいるため、自然の景色を見ることに重きを置いているが、ビルがたくさん建っているような地域ではまた違った発見があると思う。住んでいる地域が違えば、それだけ色々な表現が生まれるということだ。執筆する人がどういう風景を見たのか。とても楽しみだ。

 

 

 たとえ異世界の話だとしても、観察は大いに役に立つ。こんな時期だからこそ、小さな発見に目を向けてみるのはいかがだろうか。それは必ず小説の世界をもっと彩ってくれることだろう。