オレオのアニメ・ラノベ・ネット小説評論とか

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本当に頭が良い主人公は「いつも必死に考えている」

 自称アニメ・ラノベ評論家。オレオだ。私は今までネット小説についての記事を書いてきたわけだが、ネット小説の世界はまだまだ広いことを今日知った。例えば、ネット小説を朗読している動画配信者がいるとか。そういう知識が私には不足している。もし、ネット小説つながりで簡単に調べられること、考えられることがあれば、教えてほしい。

 

 

 時間が空いてしまって申し訳ない。前回の続きを書いていこう。もし見ていない人がいたら、先に「本当に頭が良い主人公を描くなら『周りがバカでは成り立たない』」を読んで頂くとより理解できると思う。

 さて、頭が良い主人公の描き方その2だ。今回は、周りがバカではなく、主人公の良さを分かってあげられるキャラクターであることを前提に話を進める。

 

〇主人公は決して万能であってはならない

 

 「頭が良い主人公」といっても、色々な種類がいることは前回の終わり際に話したと思うが、そのどれにでも言えることとして、「主人公は万能であってはならない」ということを先に言っておこうと思う。

 最近ネット小説原作の漫画を掲載しているサイトやアプリを使っているのだが、どこでもだいたい「主人公が万能」という作品を見かける。というかそういうのが多い。

 なぜそんな主人公が出来上がるかという話だが、「未来で失敗して戻ってきたから今度こそ後悔のないようにやり直す」という場合が多いように思う。主人公は、未来の悲惨な結末や未来の自分の現状を回避するために過去をやり直すわけだ。未来の出来事や発展した技術の知識があるわけだから、そりゃほかの連中から見れば何でも知っているように見えるだろう。異世界転生の次は、タイムリープというわけだ。

 では、1番大事な「万能な主人公の欠点」の話をしよう。読者がこれからの展開に期待できないとか、戦闘シーンが白熱しないとかはもう散々書いているので、別の観点から見てみることにする。万能な主人公は、

「感情や表情の変化があまりにも乏しい」

のだ。新たな発見や、不安だったことが成功したときに起きる歓喜。辛いことが起きたときの悲しみや怒り。そういった本物の感動が、非常に書きにくいし、書けたとしても振れ幅が小さいのである。それは物語として大きすぎる穴であり、他の技術で埋めることは極めて困難だ。それを楽しむのが小説なのだから。

 さらに、そのままの意味で「なんでも分かってしまう」主人公は、成功するのか、失敗するのかがやる前からわかってしまう。それは、周りのキャラクターと感動を分かち合うことができないということでもあるのだ。本気で喜んでいる中にいて一緒に笑っても、どこかで違う、例えば「自分がいたからできた」「当たり前のことだ」という思いがでてきてしまうのだ。それはとても寂しいことだし、読者にも孤独感は伝染するのである。

 それを逆手にとって主人公の孤独を描く作品があったらそれはそれで読みたいが、まあ今日はおいておくとしよう。

 

〇色々な思考ができてしまうゆえに

 

 お待たせした。本題に入ろう。

 「頭が良い主人公」は、所謂一般人とは一線を画すような思考の持ち主である。予想外のことに対して冷静に判断を下したり、他のキャラクターでは思いつかない方法で物事を解決したりするものだ。そのようなキャラクターの中には、感情を無視してでも効率よく動くような冷酷な人もいるが、今回はそうではなく、感情は普通にあるものとして考える。

 今回1番伝えたいことは、

「頭が良いキャラクターほど、いつも悩み、考えている」

ということである。「頭が良い」とはいっても、そのキャラクターはあくまで人間。そして現実は、計算通りに行くことなどめったにない。他の人の予想外の行動や、完全に思考の外から何かが乱入してくることなど、計算が外れる原因は無数にあるのだ。行き当たりばったりで生きている人はそれでも問題ないだろうが、ある程度今後のことを予測して行動している主人公は、そういった事態に合わせてまた計算しているのだ。色々なことが考えられるがゆえに、常に悩み、選択し続ける。それは、決して楽なことではないと、私は思うのである。だから、頭が良いから何でも楽勝だとは考えないでほしいのだ。

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 また、そういうキャラクターに限ってコミュニケーションが上手くなかったり、周りに主人公レベルの思考ができる人がいない場合は相談することも難しい。相談したとしても、やはり独自の考えにたどり着くことも多い。

 ああ、なんというか、まとまりがなくなってきてしまった。とにかく、私が言いたいのは、

頭がいいからって、何でもかんでもお見通しなわけがない。苦労して、必死に考えている描写を書かねばならない。

そういうことだ。そしてさらにいうなら、それこそが「頭が良い主人公の最大の魅力である」ということである。

 

 

 どうだっただろうか。私は「頭が良い主人公」の考えが書いてあるシーンがとても好きなので、良ければこれを参考にして、そういうキャラを登場させてみてほしい。あれには人を引き付ける魔力があると思っている。

 

 

 1週間ぶりになってしまったが、何とか書くことができた。これからは、小説の内容だけでなく、それにかかわること全般について書いていきたいので、冒頭でも言った通り、情報をくれると嬉しい。それから、記事の内容は随時募集しているので、こんなことについて意見が聞きたいということがあれば、感想欄やツイッターで書いてみてくれ。過去の記事についてもう一度というのでも大歓迎だ。