オレオのアニメ・ラノベ・ネット小説評論とか

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【ライトノベル】戦闘シーンで喋ってる暇あるのか?

 自称アニメ・ラノベ評論家。オレオだ。ライトノベルの戦闘シーン。主人公や敵キャラが動き回り、それぞれの死力を尽くして戦う姿はとてもかっこいい。そのシーンで、キャラクターが喋っていることについて私なりに考察してみようと思う。
 
 激しい戦闘をしながら会話することはできるのか

 戦闘シーンで、主人公と敵キャラが戦っている最中に会話したり、大声を出しているシーンがよくある。主人公と敵の関係性や、お互いをどう認識しているかを知ることができる貴重なシーンであり、お互いの主張がぶつかり合う熱いシーンである。この場面は個人的にとても好きな場合が多いし、どんどんやってほしいと思う。その一方で、実際に喋りながら戦闘したら危ないしそんな余裕ないんじゃないの?と思うことがあるので、それについて書いていく。
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 私は部活でテニスをやっていたのだが、試合をやっているときにはある程度の瞬発力と判断力が必要だ。試合をやっている間、言葉を発するときといえばポイントを取った時に「よし!」のように叫ぶか、サーブが始まる前に自分に言い聞かせるように発するくらいで、ボールを打ち合っている間に言葉を発する余裕はない。スポーツの試合を見ていても試合中に話すのはチーム戦の競技に限られる。チーム戦はどうしても連携をとるためにコミュニケーションをとる必要があるため、必須なのだろう。それに比べて、1対1のスポーツにおいては余程ゆるくやっていない限り敵と話したりしない。そんなことをしていれば、体力を余計に使うし集中力もそがれてしまう。基本的にデメリットしかないのだ。ましてや異世界の戦闘ともなれば、なぜかめっちゃ身体能力が強化されているせいでスピードが段違いだし、スポーツと違い一歩でも間違えば待っているのは「死」だ。緊張感は比べ物にならないものだと思うし、集中力も相当にいるだろう。というか、私のような覚悟が足りない並の人間なら動くことすら困難だろう。あと、激しく動いているときに喋ったら舌を噛むというシーンはあるのに、戦闘中ならいいというのがよくわからない。
 では、実際に死ぬという場合においてはどうなのか。私は戦争の様子をテレビで映像として見たことがあるが、敵と話しながら銃を撃っている人は見たことがない。そんなことをしていたら真っ先に死んでしまうだろう。人間は無敵なわけではなく、一撃であっけなく死んでしまう。しかも、マルチタスクをできる人すら少ないのにそれを戦闘中にやってのける人などほとんど存在しないだろう。

そもそも

 そもそも基本的に戦闘というのは(余程の戦闘狂でない限り)物事を解決するための最終手段であり、もっとも避けるべき事象である。勝っても負けても不利益を被るからだ。話が通じる相手と「戦闘になる」という状況は、「話し合いに持ち込めないくらい切羽詰まっている状況」か、「話し合いで解決しなかったから」と分類することができる。つまり、相手と話すことなどもうないのだ。殺し合いでしか解決できないのだ。そうなのだが、一応話す猶予があるか試してみる。前者は、急に襲われた場合だ。もしくは自分からいきなり仕掛けに行く場合。こういう時、敵と話している時間はあるだろうか。自衛で精いっぱい。敵が何者なのかもわからないかもしれないし、自分が戦える格好でないかもしれない。自分が襲っている場合は、殺すことが第一目標だから、そもそも話すことにメリットが全くない。後者の場合、これは戦争だろう。規模が小さいか大きいかはわからないが、交渉が決裂し、相手を傷つけることで自分の要求を押し通すしかないのだ。つまり、これ以上話しても無意味なのだ。どうやっても止められない。こちらも、集中力がそがれてしまうからメリットがない。

 
 さて、今回は戦闘シーンでしゃべる暇があるか。意味があるかについて話した。冒頭でも書いた通り、こういうシーン自体は好きだ。でも、何でもかんでも話していると、リアリティにかけてしまうということは覚えていてほしい。時には、思考内容だけ書くというのもよいのではないだろうか。