オレオのアニメ・ラノベ・ネット小説評論とか

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【ラノベ全般】主人公は異性ではなく「読者」にモテるカリスマ性を磨け!!Part1

 自称アニメ・ラノベ評論家。オレオだ。ネット小説の主人公は、どういう人格のキャラクターにすべきなのだろうか。今回は、そんな誰もが1度は考えるであろう問題について考える。

 
 皆さんは小説を実際に書くとなったとき、または今まさに書いている小説で、主人公はどういうキャラクターだろうか。恋愛ものなら、男性を書くなら女性に優しくて頭も良くて顔もいいキャラ、女性なら男性を悩殺するようなちょっと悪女的なキャラクター(筆者は男性なのであまり考えられなかった)。そんな感じのいわゆる「コミュニケーションにおいて理想のキャラクター」を選択肢にいれる人は数多くいると思われる。なぜならば、それは「同性からみても異性から見ても憧れる人気の人格像」であるからだ。書く側からしても自分の理想形であり、こうなりたいという幻想を書くため書きやすい。
 さて、これは「小説」として評価したとき、良いのか、悪いのか。正解は、「(少なくとも今の時代では)悪い」だ。理想のキャラクターを書いてなんでダメなんだ!と考える人、良く考えてほしい。これは小説であり、読者がいるのだ。
 主人公は読者の分身ではあるが、読者自身が操作するわけではない。読者から見れば、主人公は例え一人称視点で書かれていたとしても「客観的に見たキャラクターの1人」つまりは他人だ。小説家の諸君。皆さんは学校や職場で「めっちゃ仕事や勉強ができて、人との会話、上司との対応も完璧。異性にもモテてまさに完璧人間!」という人がいたらどう思うだろうか。しかもその人は話したがりで、その体験談をずっと聞いていなければならないとしたら、どう思うだろうか。
私なら

「そんな奴は絶対に嫌だ!!」

皆さんも、私と同意見であろう。というかあってほしい。その物語上ではよい人物であっても、読者から見れば好きになれないキャラクターはいるのだ。

 では、どういうキャラクターならば読者にウケるのか。これからいくつかその要素を書いていく。

〇0を1にできる人物

 何もない絶望的な状況から、可能性を導き出せる人物だ。例えば自分や仲間が何か失敗をしたときに、最後まで思考を巡らせ、どうにか突破口を見出そうとする。すべてが失われたと思っても、どうにかあがいて何かをなそうとする。その諦めの悪さが読者を惹きつけるポイントになる。そして、0まで落ちるような展開を作ること。つまりは主人公が失敗をするということ自体にも魅力があるため、こういうシーンはとても大切なのである。
 ただし、本当に絶望的な状況に陥ったときに、それでも簡単にあきらめて考え続けるのは人間としておかしい。ちゃんと希望が打ち砕かれるシーンやどん底に落ちた主人公の感情描写も取り入れることが大事だ。

〇1と1と1を3にできる人物

 たとえ自分に特別な能力がなかったとしても、人と人をまとめ上げる力がある人物。周りの意見を取り入れ、何とか形にして指示をすることができる力だ。必要なのは、対立する意見をまとめ上げる話術と理不尽な意見に対する忍耐力。それから、周りを常に気にする視野の広さ。時には無理やりいうことを聞かせる覇気、的確に指示を出す判断力。そして何より、「時には自分自身さえも周りに預けることができる仲間への信頼の深さ」が必要となる。
 これに関しては、最初からできてしまうと最初に書いたような「完璧人間」になってしまう。最初は頼りないけど何とかまとめ役をやっているキャラクターにして、
どんどん成長していくように書くと良いだろう。
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〇どこか普通ではない人物

 主に同年代と比べて、普通の人が体験しないような何らかの要因によって「その他大勢」ではなくなった人物。例えば「何かに対する異常な執着心。または恐怖」を抱えていたり、「他のキャラクターに比べて明らかに達観している人物」など。それらに読者は共感や驚きを覚え、主人公の思考に引き込まれていく。ネット小説で言えば「復讐もの」の主人公、ライトノベルで言えば「ノーゲーム・ノーライフ」の主人公「空、白」のようにすべてをコントロールして自分たちの手のひらで転がすようなキャラクターたちが当てはまるだろう。

 今回はカリスマ性の内、「主人公の良い点」しか紹介できなかったので、次回「主人公の欠点」を紹介しようと思う。まあ、「良い点」だけ抑えていればどれだけクズだろうと良い作品が生まれそうな気はするのだが、意識すると良いところはいくつかあるので明日の記事も併せてごらんいただきたい。


 最近、少しづつ読んでくれる人が増えているように感じる。まだまだ書きたいことはあるし、紹介したいネット小説作品もあるので、これからもお役立ち情報を届けていきたい。それでは、今日はこの辺で。