【ラノベ】敵陣営に出現条件つけるとより緊張感が出る説!!
自称アニメ・ラノベ評論家。オレオだ。今日は人通りが少なくて涼しい夜に散歩をしてきた。その途中に思いついたことを書いていく。今回はあえて頭悪い感じのタイトルにしたのだが、どうだろうか。よければ感想をいただきたい。
夜というのは怪奇現象が起きやすい時間帯、霊が出やすい時間帯としてよく知られている。それが原因なのか、夜に化け物が出てそれを主人公が退治するというヒーロー漫画やゲームがたくさん存在する。そこで、「ライトノベル」でも敵陣営のキャラクターに出現時間の限定や弱点を設定することで面白さや緊張感が増すのではないかと考えた。
主人公たちのプロフィール設定の仕方を説明した記事に、「弱点」の話をした。それは、敵キャラクターが持っていると主人公とは違う魅力を引き出してくれるのだ。
〇出現時間を設定する意味とその魅力、注意点
事件は予想できないから面白いんだ!という意見を持つ方々のために、敵キャラクターが決まった時間に出現することのメリットを書いていこう。
まず、このシステムを採用する場合は少しゲームのような展開になることを覚えていてほしい。敵が絶対出てこない「日常生活・戦闘準備」パートと、「敵が来る(かもしれない)戦闘」パートに時間を分けるのだ。物語の進行やイベントのメリハリがつけやすい反面、ちゃんと理由を用意しておかないと「ステータス」と同様に「ゲームから引っ張ってきたんじゃね」と思われる可能性がある。
これだけ聞くとただデメリットしかないように思えるが、良いところもちゃんとある。試しに架空の敵の情報を作ってみた。
・今回の事件を起こしているのはオオカミ型の魔物の群れ
・身体能力がとても高く、高速で移動する上に壁を走ることができる
・理由はわからないが(黒幕が別にいる可能性またはこの魔物の習性)夜にしか現れず、明け方から夕方までは全く見つからない
・全身が黒い毛でおおわれており、見つけるのが困難
・個々の力は大したことがないが、大群で人や家屋を襲う
適当に考えたが、まあまあうまくできたと思う。
さて、これはよくあるファンタジーものに出てくる魔物に出現条件を足しただけだが、これだけでもストーリーは色々作ることができる。例えば、夜に出会って退治しようとするも明け方になると姿を消してしまうことで、ただ倒しに行くのとは違う作戦を考えることができる。出てくる場所がわからなければ特にそうだ。他にも、夜にしか魔王(的な何か)の力が働かないという設定にしておけば、世界観自体を大きく変えることができる。突然襲ってくるという恐怖も面白いが、「襲ってくる時間がわかっている」というのもそれはそれでとても怖いものだ。
といっても、これらの一番面白いところは「普通の人間があまり出歩かないであろう時間帯に、人の目に留まることのない戦闘を繰り広げるところ」であると私は考えているため、どういう設定にするかは悩みどころだ。「世界滅亡までの時間がわかっている」という設定にしても面白いかもしれない。
全人類がその時間に備えて活動するのか、ごく一部しかその存在を知らないのか。そして、それを完全に解決するために人はどうするのか。世界全体の人間の生活自体を変えてしまえるのがこの様な設定を設けることの魅力である。
〇どういうキャラクターを敵にすべきか
異世界系統はもちろん、そうでなくても、戦闘物の作品というのは敵キャラクターの存在が欠かせない。例えば、魔王・魔物などの架空の怪物。戦争の相手の軍人から子悪党まで様々な人間。人間に関してはいつ襲ってきてもおかしくないのでどうしようもないが、怪物の類はそもそも存在から架空なので好きにいじくりまわすことができる。条件を設定するならこれらが適任だろう。
「たまたま今回の事件の犯人がそういう特性だった」というのならあまり凝った設定は必要ないのだが、「世界設定上敵陣営が絶対にこの時間帯にしか現れない」とするならば、世界観全体を揺るがすような黒幕がいて、その力が及ぶ時間が決まっているというようにしたほうが良いだろう。黒幕は、人型にするよりも概念に近いもののほうが作りやすいかもしれない。
〇事件を起こす頻度
例えば夜に敵が現れるとして、毎晩毎晩襲ってくるようじゃあ毎度同じ光景が続くので面白みに欠けてしまう。だから、「時期を設定する」か、「夜にしか襲ってこないということだけわかっている」というようにしたほうが良い。敵が襲ってくる時期が設定されている作品はそれなりにあるので、参考にしてみると良いだろう。それが予測だとするなら、「予定時間まではまだ3日もあったはずなのに!」みたいな展開もできる。
〇まとめ
どうだっただろうか。出現条件は別に時間でなくてもよいので、ぜひやってみてほしい。普段は楽しく暮らしているけど、時間が近づくに連れて緊張感が高まっていくというのは、なかなか楽しいのではないかと思っている。未来の可能性がわかっているからこそ書ける話もあると思うのだ。
本当は、黒幕の設定について書くつもりだった。こういうただふんぞり返っているだけではない、常に事件に間接的に関わっている黒幕というのも良いのではないだろうか。
うまく説明できたか、うまく伝わったのか怪しい。今回はちゃんとまとめられなかったような気がする。とにかく、固定概念にとらわれず、色々な手法を試してみると意外な面白さがあるかもしれないので、何事も試してみると良いのではないだろうか。