オレオのアニメ・ラノベ・ネット小説評論とか

主にネット小説に関するアイデアを投稿しています。もし気に入ったものがあれば、自由に使っていただいて構いません。よければ、Twitterに、執筆している作品の紹介とともに連絡してみてくださいね。

思わずファンアートを書きたくなるような魅力的なキャラクターを作れ!

 自称アニメ・ラノベ評論家。オレオだ。直近で読んだネット小説作品に、読者からのファンアートが載せられていた。今回はその「ファンアート」の効果と、どうすればそれが描かれやすくなるかを私なりに考察して書いてみる。


 ファンアートは読者から作者への応援の意味をこめて送られる絵のことだ。ネット小説に限らず幅広く取り入れられている応援方法で、感想と違ってすぐにその作品への思いが伝わるし、感想を書くよりも時間がかかるということもあって作者はとても喜ぶと思われる。しかも、それは作者の喜びだけにとどまることなく活躍するのだ。それをサイトに掲載することによってキャラクターの外見が1発でわかるようになるというメリットがある。背景もあれば世界観すらわかるかもしれない。それはつまり、
「ネット小説には基本ない書籍の表紙のような役割」
を担うことができるのだ。これにより、作品への注目度は大きく増すことになるだろう。

 それでは、ファンアートを書きたくなるような作品とは何なのだろうか。その物語が(ファンアートを書く人にとって)面白いのは当たり前として、別の条件を考えてみた。
・キャラクターの髪形、顔の特徴、服装などが丁寧に描写されている。
・(主に顔、髪に)何かしらのアクセサリーを身に着けている。
私はこれらが重要であると結論付けた。作者が直接口頭であれこれ指示できるわけではないので、読者が小説を読んだだけでキャラクターの想像がつきやすく、他のキャラクターとの区別がつきやすいということが大切だと思ったのだ。
 
〇キャラクターの外見を詳しく描写せよ

 ゲームでも小説でもなんでも、キャラクタークリエイトをしたことがある人ならわかると思うが、キャラクターを簡単に見分ける方法は、
・髪型、髪色
・服装(普段から気に入ってきているもの。イメージ)
・顔の印象
・体系
である。これらがすべて似ているキャラクターは、同じ人が書いたときにほとんど同じキャラクターが出来上がってしまうだろう。逆に言えば、これらを詳しく設定して被らないようにしておけば、自分の作品の中でキャラクターそれぞれが個性を発揮できるということだ。
 さらにはこれらはキャラクターの性格をも連想させるので、書けば書くほど読者は想像でキャラクター像を補ってくれる。面倒くさがらず、自分が想像しているキャラクターをできるだけ伝えられるように努力すべきだ。
 これは決して仮想空間の話だけではない。私はアイドルについて詳しくないしあまり興味もないので、同じ衣装で何人も登場すると、誰が誰なのかわからない。というか全員同じように見えてしまうのだ。平成のアイドルでも昭和のアイドルでも、男性も女性も関係ない。このような体験をしたことは誰しもあることだろう。特徴的なところは絶対作るべきだ。
 
〇ポイントになるアクセサリーを設定せよ

 上記の外見の細かい描写でだいたいキャラクターは差別化できた。ここからは、さらにキャラクターを魅力的に見せるために必要なことを書いていく。
 服装というのはキャラクターを作るときにそのキャラクターの個性として、外見だけでなく好みまで教えてくれるとてもお得な要素だ。だが、それは誰でも身に着けている物なのでイメージするにも限界がある。そこで、服以外に身につけるものを1つか2つ、設定すると良いのではないかと考えた。
 アクセサリーといっても大量の種類があるため、それらからキャラクターの好みを考えつつ好きなように設定すると良い。これは作者のセンスが問われるが、読者が「作者はこのキャラクターのことをどう思っているか」を知ることができる機会であるため、ぜひやってみてほしい。これも細かく描写すること。どんな色をしているのか。どんな形、大きさなのか。どこに着けているのかなど、考えることはいくらでもある。これを考えるだけでも何時間もかけることができるはずだ。
f:id:ReotoAoki:20200501214617p:plain
↑この鈴なんかいいと思います。

 アクセサリーにまで細かく描写する作者なら、読者からすれば余程そのキャラクターに情熱を注いでいるか伝わるから、ファンアートを書きたいと思う人は増えるのではないだろうか。

 これらを丁寧に描写するのは良いことなのであるが、物語の中で説明すると話の腰を折ってしまう可能性がある。それが嫌だと思うなら、設定資料ページを作り、そこに書いていくと良いだろう。キャラクターに限らず、世界設定をまとめるときもそうすると読みやすい。

 ファンアートは、作者に大きな喜びを、作品に絶大な宣伝効果と面白さをもたらしてくれるものだと思う。たくさんの人に読んでもらいたいと思うのなら、ファンアートを書いてもらいやすくする書き方をするのもよい手段なのではないだろうか。
 

 私は人物画を描くのがとても苦手なので、ファンアートを書くことができないが、私は私なりに文章を使って小説家を応援したいと思う。これを読んでもっともっとキャラクターの描写に夢中になってくれる人が増えてくれると嬉しい。