オレオのアニメ・ラノベ・ネット小説評論とか

主にネット小説に関するアイデアを投稿しています。もし気に入ったものがあれば、自由に使っていただいて構いません。よければ、Twitterに、執筆している作品の紹介とともに連絡してみてくださいね。

私が思うライトノベルあるあるPart3

 自称アニメ・ラノベ評論家。オレオだ。今回は、学園ものについて私の考えも紹介しつつ紹介していく。

 

1.料理でダークマター作りすぎ

 

 もはやあるあるを通り越して定番イベントになっている「ダークマター作り」。なんでダークマターができるのか。現実で作ることができるのかは正直分からないし、試したくもないが、とにかく色々な食材をいれると真っ黒なドロドロ物体ができるらしい。それを口にすると何とも言えない不思議な触感と、地球のものとは思えない味がするという。まあ、それは面白いからいいのだ。ないとしっくりこないかもしれない。あと、ダークマターを作らなくても、砂糖と塩を間違えたり材料の分量を間違えたりして、まずい料理を作り上げる人はたくさんいる。

 だが、私が言いたいのはそういうことではないのだ。別にまずい料理を作ろうが、物体Xを作ろうが構わない。私が不満なのは、作った本人がなんで味見をしないのか。そして食べた主人公がなんで文句を言わないのかだ。主人公は聖人じゃなくていいんだよ!なんなら無理やり作ったやつに食わせてもよいとすら思う。

 f:id:ReotoAoki:20200402195845p:plain

2.ヒロイン簡単に惚れすぎ

 

 俗にいう「チョロイン」というのが、最近の学園ものには多すぎる気がする。特にネット小説。たまたま主人公がヒロインのことを助けただけで今まで嫌っていた主人公を好きになるというパターンをよく見る。展開を早くしようとした結果なのだろうか。一話で展開を作ろうと思ったら、そういうのも大事なのかもしれないが、私たち(少なくとも私)が求めているのは恋愛に至るまでの描写である。相手を観察したり話をしてみたりすることで、その人を認めるようになったり好きになったりするわけでそこまでの描写が何もないと読者の欲求を満たすことはできないだろう。そして、心理描写として不自然だ。

 また、惚れた後のヒロインの動きも積極的になるパターンが多くなった気がするので、それももう少し丁寧に描写するべきだと思う。学園もの、ラブコメ系を読む人は、ただのハーレムを見たいと思っている場合は少ない。繊細な心の描写をいかにできるかが重要だと思うから、ヒロインの気持ちを大切にしないのはもったいないと思う。

 

3.主人公実は強いこと多すぎ

 

 平凡に見られがちな主人公は実はボクシングとか習っててヒロインを助けること、多すぎではないか?なんで地球でも主人公最強にしたがるんだろうか・・・。それだと「最弱スキルが実は最強」系とあまり変わらないような気がするのだが。あと、男性読者としては「実は強い主人公」よりも「弱いけど必死に女性を守る主人公」のほうが好感が持てる。

 前の記事でも書いたが、読者は自分と同じような境遇の主人公に共感するのであって、力隠してる自称凡人を見てもあまり面白いと思わないのだ。それでもギャグなどの別の方向に面白さを割いていたら良いかもしれないが。どちらにしろ、主人公がやりたいことのために必死に行動する姿は美しいから、基本的に「何でもできるすごい主人公」は作らないほうが良いと思う。

 

 

 今回は、主人公とヒロインにスポットを当ててみた。常識から外れすぎるとリアリティがなくなって面白さよりもなんだこれと思ってしまうことが増えてしまうので、適度にネタをいれつつ、常識的な反応をすることで笑いをとれるように考えてみるのもよいのではないだろうか。個人的には、すぐに惚れてアピールしまくる人やダークマターを作った人に反論していく主人公を見てみたい。