オレオのアニメ・ラノベ・ネット小説評論とか

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【オリジナリティ出しすぎ注意】読者目線で考える「読みやすいネット小説」 part2

 自称アニメ・ラノベ評論家、オレオだ。私はYouTube世代なのでニコニコ動画をよく知らないのだが、ニコニコの弾幕を見ると、これに勝てる動画はYouTubeにはないだろうなと感じる。視聴者が動画と一体になっていて、音楽ライブのような感じがするのだ。実際、視聴者の空耳などによって人気が出たものがたくさんある。あれこそ、動画を1番盛り上げる方法なのではないかと思う。

 

 

 前回の続き、というか、本題だ。具体的に、どんなことが読みにくい原因になるのかを、どんどん書いていこう。ここら辺、書くことがないと少し寂しいな。

 

 

〇無理があるキャラ付け

 

 キャラクターの話し方や仕草を印象付けることは、読者が「どのキャラクターが行動しているのか」を理解するのにとても重要なことだ。それを徹底することで、キャラクターの名前をいちいち出すことなく会話を成立させたり、主人公が見たり聞いたりしていることを、よりリアルに読者に伝えることができる。いや、読者が想像しやすくなるのだ。

 だから、キャラ付けのために現実にはほぼあり得ないだろう性格を持つキャラクターや、なかなか日常生活で聞くことのない話し方をしているキャラクターは小説では定番だ。読者も作者も、それをフィクションとして楽しんでいるから、それはどんどんやって言ったほうが良いと思う。

 しかし、キャラ付けのためなのか、それとも新たな書き方を模索しているのか、語尾や口癖に明らかに無理がある作品をいくつか見かけたことがある。なんというんだろうか、効果音をそのまま語尾にしたようなやつだ。そう、子供が読むような絵本に出てきそうなやつである。

 それは、とても強烈にキャラをアピールしてくるから、キャラ付けとしては成功しているのかもしれない。だが、物語は「世界観を大事にする」ことが非常に重要なのである。とても悪い言い方になるが、無理がある語尾は、世界観を崩壊させる「異物」となってしまうのだ。それは、読者の視線を強制的に集めてしまい、物語の邪魔をしてしまう。

 だから、マスコットキャラクターとして1人程度登場させるならまだしも、登場人物全てが、読者が許容しがたいレベルの語尾にするのはやめたほうが良い。仕草や性格も同様だ。

 これは、物語に直接関係ない、でも読者が小説を楽しむためには非常に重要なところなのだ。だから、「つまらない」のではなく、「読みにくい」となってしまうのである。

 ただ、私がこれが理由で読めなくなった作品が書籍化したという話を聞いたので、私が気にしすぎているという可能性もある。でもやはり、基本は「音読できるくらい」を指針に自然な言葉遣いをしたほうが賢明だと思う。

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〇不必要な「敬体」「常体」の混合など、文の書き方がばらばら

 

 今調べて初めて知ったのだが、所謂ですます調のことを「敬体」、だである調のことを「常体」というらしい。今度は、この話だ。

 人それぞれどちらを使うかは好き嫌いがあるが、小説はどちらかというと常体が使われることが多いと思います。わざと今やってみたが、敬体と常体が混ざってしまうと、こんな風に違和感が生まれてしまう。基本的に、これは統一したほうがきれいだし、わかりやすい。

 しかし、小説の場合、「普段は常体を使うけど、あるキャラが語っているときだけ敬体にする」みたいなことがよく起こる。これ自体は何もおかしくないし、違和感もないのだが、頻度や使い方を間違えると、一気に変な文になってしまう。

 私が見たのは、「1人称で書かれていて、普段は常体。でも、ちょいちょい入る主人公の気持ちの部分は敬体。しかも毎回語尾が変わる」というものだ。これでは、主人公の感情が入った瞬間ペースが崩れてしまい、作品に集中することができなくなってしまう。

 私の勝手な想像だが、この作品は「オリジナリティを出そうとして主人公の性格を考えた結果」こうなったのではないかと思っている。自分らしさを出すのはとても大切なのだが、それによって文章がおかしくなっていないか、確認を忘れないようにすること。同じような例として、パロディネタを使いまくる主人公もたまに見るが、あれも計画性なくやってしまうとゴチャゴチャしてしまうので、読みにくくなってしまう。

 

 こんなところだろうか。せっかくだから、これを読んだ後自分の作品を見返してみてほしい。そして、できれば自分で声に出して読んでみてほしい。ただ読むだけよりも、おかしいところが明白になるはずだ。それが分かれば、あとは簡単だ。正直、この記事の内容よりも、よっぽど大事だと思う。

 

 

 前回も言った通り、これからは「なろう系」に縛られず、色々な方向に目を向けていきたいと思っている。もし、何か題材になりそうなことがあったら、是非とも相談してほしい。